Astral Dircord

□Dejavu
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「ゴン、ゴン!」

何回呼んでも返事がないってことは……寝てるのかもな。

とりあえずソファー見に行くか。





やっぱり寝てる。
そんなに無防備な感じで寝るなよ。誰かに襲われるかもしれねえじゃんか。ヒソカとかさあ。


違うな。………………俺が襲いそうなんだ。

コイツのことかわいいって思って、大好きな俺が。







近付いても全然起きねぇ、コイツ。何だよ、なんか悪戯心が湧いてきたじゃないか。

近寄ってキスをする。まだ起きない。
口が半開きになってるから舌を入れてみる。まだ起きない。


……死んではないよなぁ。暖かいし。実は起きてるんじゃないか。いや、いびきかいてる。

なんでこんなにニブイんだよ。次はどうするかな。


大の字になって寝てるゴンのシャツをめくりあげてみる。


これはどうだ。


ちくびをいじくってみる。


……コイツどういう神経してんだよ。まぁこれで起きないわけねぇだろ。

今度は舌を使って刺激する。




「んんっ」


おっ、やっと起きたか?


「キルア。……キルア、俺大好き。俺キルアのこと大好き……むにゃむにゃ」



……寝言でそんな事言うなよ。恥ずいじゃん。っていうか、どんな夢見てんだよ。


じゃあ、もっといい夢見させてやるよ。


そっと耳元に近付いて囁く。


「俺だって、いや俺の方がゴンのこと好きなんだからな!」



「……んもー、耳はやめてよ」
「ゴン!お、お前いつから起きてたんだ」
「えっ、だって今キルアが俺のこと起こそうとして、耳に息かけてきたんでしょ?」

よかったバレてない。


「そーいえば、俺すごい夢見たの。キルアとキスしてね、そしたらキルアが俺のちくび舐め始めたの」

ギクッ。

「でもね、すんごく気持ち良くてね、俺やっぱりキルアのこと大好きなんだって思った。でもなんで夢なのに気持ち良かったんだろう?」


俺は嬉しさと恥ずかしさを隠すためゴンにキスしてた。


それ正夢にしてやるよなんて思いながら。


  ―END―
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