Astral Dircord

□凛句
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プリンを食べる十字架の男を見つめながら、私はいろんなことを考えていた。

これからのこと。
ゴンたちのこと。
そして、こいつが考えていること。

唇に何かが触れた。
クロロの顔を見ると、不機嫌そうな顔で私を見ていた。
「いきなりキスをするな」
「今、何考えてた」
「別にお前には関係ないことだ」
「関係なくないっ!俺以外のことを考えるな!俺以外を見るな!」

こいつは幼稚園児か。いい加減、相手をしている私が疲れる。

「いいんだな、お前の友達たちがいなくなっても。俺だったらすぐ消せるよ」
出た、いつもの脅し文句が。
こうなったらめんどくさい。

そして本当にこいつはやってしまう。
冗談みたいだが、冗談じゃない。

だから、私はいつもこの後不本意だが、自分からキスをする。
私は小さくため息をついた。
そして、いつもならこのまま調子に乗ったクロロが私をベットに・・・という感じだが、今日は違うようだ。
離れたあと奴はソファに座り、手招きした。
向かいのソファに座ると、真剣な顔をして、口を開いた。

「明日、お前を正式に蜘蛛の新団員として迎え入れる」
ついに最悪のことが起きようとしている。
「何人かの団員はあまり乗り気ではないようだが、関係ない。明日はアジトに行くから用意しとけよ」
「私もか⁉」

ますます、最悪なことになるな。
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