バトルロワイヤル×テニス
□笑顔の裏(不二兄弟)
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「兄貴っ!!!」
俺の目の前には、
あの
憧れていた兄貴がいる
俺はこのバトルロワイヤルが始まって、すぐに兄貴と会うことができた
まあ、すぐと言っても…
会うのに3時間かかったが
でも…
俺が会った兄貴は
いつもと何かが違ってたんだ
「あっ… 裕太 」
いつものように優しい笑顔を俺に向けてきたが、
その笑顔の手に握られている物を見て…、
俺は絶叫した
恐怖で
立ちすくんでしまった
「… あ あ 」
ソレは六角中、三年副部長佐伯の首だった…
「…な な …なんで!?」
兄貴と佐伯は幼なじみで、昔からずっと仲良しで
今でも、よく遊んでる仲だったのに…
なんで?
殺したんだよ!?
「…佐伯 …さん」
「どうしたの?裕太…」
「何してんだよ!!兄貴っ」
「…?」
「何で、佐伯さん殺したんだよ?」
俺はそう叫ぶと、
兄貴の背後の地獄を見て
言葉を失った…
「……―ッ!!」
兄貴が殺したのは、
佐伯さんだけじゃない…
兄貴は…、
六角中の奴等 全員 を
殺したんだ…
兄貴の武器は鎌らしく…
血がべっとりとついた
鎌を…、
兄貴は握っていた
< 俺も 殺されるのか!? >
裕太の心のすみに
恐怖が生まれる……
「…何で…って…」
「!!?」
「馬鹿だな〜 …裕太は」
「……?」
不二はニコリと笑みを浮かべながら 裕太に近づいていく…