バトルロワイヤル×テニス

□二言の台詞 (鳳宍)
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森の中を歩いていた時だっただろうか?

近くでいきなり起こった
銃撃戦の流れ弾に殺られて…




俺は

死と生をさ迷っていた



必死に…、動かなくなった右足を引きずりながら森を抜けて

崖を目の前にして…
俺はついに



倒れ込んだ







「っぐ…ぅ……」


腹を撃たれたせいか、大量の鮮血が腹から溢れ出ている

きっと内臓の方も破裂していているに違いない




俺は…

もうすぐ で




死ぬんだろうな…






うつ伏せとなっていた体を
仰向けにし…



俺は真っ青な空を見た










「…会い……た…いな…」




青空を目にすると、
アイツの事を思い出す


俺の 大事な


ダブルス パートナー






会いたい










「…ち …長太…郎」




何でだろう?

アイツとの思い出が


走馬灯のように頭の中に
よみがえってくる…



そんで、

その流れ込んでくる走馬灯とともに涙がボロボロと溢れだしてきた…





「… く そ … く…そ」




(( 男が泣くなんて… ))









「くっ…そぅ」






(( 激ダサじゃねーか ))





「泣くな 俺」 そう心で何度も叫んだが…

涙は止まることなく
ただ溢れるばかりだった






(( 死にたくない ))





そう心の中で思っても

今の俺の状態では





助かる確率は…





ゼロに近いだろう







死ぬのなら…

死んでしまうのなら



せめて…、



せめて…







アイツに




会いたかった








「……」




独りで

死んでいくのって…




こんなに、

寂しいもんなんだな






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