捧げ物1

□更なる何かを欲する
1ページ/2ページ




何かが欲しいと思った事はありますか?


ないと答える人はいないでしょう。人は生まれながらに何かを欲し、何かを求めて動いているのですから。


その「何か」は人それぞれ、その時その場所によって違います。


ではもう一つ、別の質問。


人はその「何か」を手に入れられた時、どのような行動を起こすかわかりますか?


答えは簡単。






『更なる何かを欲する』
















「お酒飲もうよ」

珍しくもないファイからの誘いに何の警戒もなく頷く黒鋼。
ベッドの上に座って差し出されたジョッキの中身を口にする。
半分ぐらいまで減らした頃にやっと躯の異変に気が付き、不思議に思って隣にいるファイを見た。

「お前、何か盛ったか?」

「うん、媚薬v」

「!!」

笑顔で答えられたその言葉に驚き、手遅れだとわかっていながら急いで離れようとしたが逆に抱き付かれる。
手放したジョッキが重力に逆らわず音を立てて床に落ち、残っていた酒が辺りを汚した。
腕の中で暴れるのも虚しく、あっさり顎を捕らえられると濃厚な口付けを仕掛けられる。

「ンッ!んぅ…!」

既に力が入らなくなってきた腕で胸を必死に押し返せば更に深くキスをされる。
苦しくなって開いた隙間から瞬時に舌が忍び込み、逃げ惑う黒鋼のを捉えて弄ぶ。
時間が立つにつれ、その行為の激しさは増していった。

「んぁッ!ふ…んッ!」

酸素欲しさに胸板をドンドン叩くと舌同士を銀糸で繋ぎながらやっと解放される。
しかし薬が回り、その上先程の口付けのおかげで黒鋼は逃げるどころか荒い呼吸をしながらファイにもたれかかった。
それを良い事に背中に回された手が服の中へ忍び込んでくる。
肌を直に触れるだけで感じ、ファイにしがみ付きながら躯中を撫で回されていく。

「あ、ゃ…ァ」

「可愛いね。そんなに感じる?」

「ひゃっ!」

背中を撫でていた手が唐突に下へと滑り、軽く濡れ始めた蕾に触れた。
途端ビクッと反応して逃げようとするが片手で固定され、力の入らない現状では逃げ出すことは不可能。
額をファイの胸に当て、すんなりと侵入してくる指に躯を震わした。

「ナカぐしょぐしょだよ?入り口もそんなに丹念にやらなくて済みそうだね」

「ひぁッ、あ!アンッ!///」

少し内壁を擦るだけでビクビク跳ね、嬌声をもらす。
既に色っぽい姿になってきている黒鋼がおかしくて、本数を増やしわざと激しく掻き混ぜれば更に艶がかかっていく。
いつも以上に早い乱れ様、それが薬の強力さを物語っていた。
ある程度解し、秘部を荒らしていた指を抜くと黒鋼の身に付けている物を脱がしにかかる。
手際良い動きであっさり全裸にされ、強引にベッドで俯せの態勢を取らすと膝を立てて尻を突き出す恰好にされた。

「恥ずかしいとこ丸見え」

「や、見ないで///」

指先で入り口の回りを撫でていけば物欲しそうにひくつくソコにクスッと笑い。
酒に盛ったものと同じ媚薬の入った小瓶を取出し、蓋を開けると無理矢理ソコにねじ込んだ。
冷たく硬い感触に小さく悲鳴をあげ、同じく冷たい液体が体内に流れて躯を震わす。





次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ