捧げ物1

□DRUG
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媚薬:@性欲を催させる薬。催淫薬。
   A恋情を起こさせる薬。惚れ薬。






世の中にはこんな便利な薬がある。
一服盛るだけで相手の欲情を炙り出し、こちらの思い通りに淫らにさせる薬。
一体誰がこんなもの作ろうなんて思ったのか…まあ気持ちはわからなくもないけど。
だって現に俺だって、自分の為にこうしてこの薬を使ってるんだもん。







「ぁ、イヤ…あッ!」

夜酒に仕込んでみればあっさり引っ掛かってくれた彼の上に覆い被さり、服を全部脱ぎ払って躯中を舐めていく。
触れるだけでも感じていたのに舌のざらざらした感触はよほどの刺激を与えるのか、まだ触ってもいない陰茎の鈴口から彼の蜜が溢れ出ていた。
でもあえてそれには手を付けず胸の突起をついばむと敏感に腰を浮かす。
そこだけを執拗に弄び、感じすぎるその躯に僅かな快楽だけを与えていく。
焦らすのは得意だからそれに何の苦もなかった。

「気持ちイイ?」

「はッ…最悪だ、薬なんて盛りやがって…」

「でもその分すっごく感じてるよ〜」

銜えたまま話せば振動のせいでピクピク痙攣している様が面白く、食べるように赤い果実に歯を立てた。
途端声にならない嬌声をあげてそれだけで達してしまう黒鋼。
だけど欲を吐き出したにも関わらずすぐにまた勃ち始め、あまりにも効き目が良すぎるこの薬に感心するよう口笛を吹くマネをした。

「黒ぽんのココすごーい」

「や、あッ!!」

興味津々といった感じで強く握れば苦しいのか顔を歪める。
苦痛の表情が俺の悪戯心を煽り、愉しくて根元を掴んだまま先端に吸い付く。
尖らせた舌先でぐりぐり押しつければいつも以上にあがる彼の喘ぎ声が心地好かった。

「やあッ!!あ、はなして、ぇ…!!」

「もっともっと気持ちよくしたげるから、それまで我慢」

イきたいのにイけない焦れったさに涙する黒鋼のソレにわざと噛み付き、高い嬌声があがるが強く根元を握り締めて達せないようにする。
ひくついているソレにもう一度吸い付いてから足を広げさせ、今度はドロドロになっている入り口に舌を這わせた。

「ぁあ!!や、んあぁ…ッ!!」

熱を解放させないよう握ったままわざと水音を立てて味わっていく。
中に挿入らず犬のように舐め上げ、時々体液を吸い上げれば条件反射に啼いてくれる。
俺の中に渦巻く黒いコレは独占欲か、はたまた支配欲か。
どちらともとれるし他にもいろんな「欲」が入り交じっているのかもしれない。
だけど今はどうでもいい。
黒鋼を感じ、黒鋼を手に入れられるならどうでもよかった。
舌をねじ込み、異物感に狭くなる秘部を舐めていって最も欲しいこの男を無茶苦茶にしていく。
それが今は快感。

「あ、ぁッ!!はんッ!!」

―――グチュ、ピチャッ

「ひゃあぁ!!や、んぁあッ!!」

いつも抱いているけどいつも以上の乱れよう。
今の彼にとって俺が与える刺激、感触、体温、己の嬌声までも快楽の対象になっている。
口では嫌がり、強がっててもこの躯は非常に素直に反応してくれる。
薬のせいでもあるけどなんだか嬉しくって、ついつい口端を上げながら舌を抜き出した。
作り上げた銀糸が俺の口と蕾を繋いでいるのがまた厭らしい。
そう思いながら自身を取り出して容赦なく押し込んでやった。





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