捧げ物1

□不思議体験
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「面白い現象も起きるもんだねー」


「………(怒」







朝目覚めるとなぜか躯が女になっていた黒鋼。
理由がわからず混乱しているとナイスタイミングと言わんばかりにファイが部屋に入ってき、彼の変貌を見た瞬間ベッドに押し倒した。
まだ昼にもなっていないのに上に乗ってくる人物に怒りを見せるが、躯が女になった為か力が全く入らなくて押し退けることができない。
それに困っていると両腕を顔の横に縫い付け、早速濃厚なキスを交わしてきた。

「ふ!んぅ、ん!」

寝起きだった為に渇いていた口内に舌が侵入し、歯列をたっぷり舐めてから奥に引っ込んでいた黒鋼の舌をあっさり絡め取る。
二人分の唾液のおかげですぐに口が潤ったのはいいが、逃げることもままならず酸素を吸われ、息苦しくなってくる。
元々入らなかった力が更に抜け、解放された時には彼の息遣いは荒く、涙で目を潤ませてとても魅力的な姿になっていた。

「わあ、なんかいつもより色っぽいv」

「最っ低!てめぇ最悪の最低だ!」

それを見てうっとりしているファイに下から精一杯の罵声を浴びせる。
しかしもう腕を解放しても抵抗できる力なんて残っておらず、シャツの上から小山の形になっている胸を鷲掴みされると妙な悲鳴をあげてしまった。
それに気を良くしてファイは容赦なく、しかも鼻歌を唄いながら両胸を揉んでいく。
男の時には決して感じない奇妙な刺激に困惑し、不思議と感じてしまう為にびくびくしながらその行為に堪えた。

「柔らかいね〜♪しかも意外と大きくて揉みがいがある〜♪」

「ッ、変態かてめぇ!」

「黒りんた限定の変態で〜す♪」

憎めなさそうな笑顔を浮かべて手を休めない彼を睨み、タイミングが合ってしまうと変な声を出しかねないから歯を食い縛る。
相手の腕を掴んで退けようとしがやはり無意味で、それどころか逆に誘っていると取られてしまい着ていたシャツを盛大に上まで捲り上げられた。

「なっ!!」

「はい、これくわえててv」

「んぅッ!」

驚いて口を開いたと同時にシャツの端を押しつけられる。
露になった乳房に噛み付くとビクッと震え、それが面白くて舌で這い回る。
空いている方は掌で擦るようにして弄び、頂上で尖っている淡いピンク色の突起の周りを舐め、じわじわと刺激を与えて反応を楽しんでいった。

「ん、ぅう…」

初めて感じる不思議な快感に未だ困惑中で、涙目で震えながら恐怖している黒鋼。
その姿が肉食獣に捕まってぷるぷる震えている小動物のように思えてしまい、表情を伺っていたファイは理性が切れそうになる。
なんとか堪え、ピンッと立っている突起を含んで舌先で転がしたり、甘噛みしたりを繰り返した。
その度にくぐもった声が口端から漏れて辛そうに眉を寄せる。

「ふ、んん、ぅ」

「躯が女になると胸でも感じるんだねぇ」

飾りをくわえたまま話すと振動で感じるらしく、悪戯っぽく笑って思いっきり吸い上げた。
腰を小さく浮かしたすきに寝着のズボンの中に手を侵入させ、入り口付近にある小さな膨らみを爪先でいじる。

「ふッ!ぅうん!」

「何?気持ちイイの?」

明らかに先程までとは違う反応に触れている場所をしつこく攻める。
捲られた服の端を含んだまま懸命に歯を食い縛っている黒鋼を見、胸の飾りで遊ぶのをやめてズボンを下着ごと脱がした。




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