捧げ物1

□姫様最強伝説
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うちの姫も凄いと思うが、この姫もある意味凄い。





「黒鋼さん、ヤりましょう!」





白昼堂々さらっとこんなことを言ってのけるのだから。







「………」

「今日は何がいいですか?バイブはこの前したから鉄パイプにします?」

目を輝かせながらその笑顔とは全く無縁の事柄をすらすら口に出す。
なんとか読める新聞と俺との間に下から割り込んできた、猫のような玖楼国の姫を見下ろして思わず溜息。

「あのな…お前仮にも一国の姫君だろι」

「はい。それが何か?」

「真っ昼間からとんでもないことぬかすな」

「一般人ならよかったんですか?」

そうゆう意味じゃない、と口を開きかけた時に何かが触れる感触。
目の前に姫の顔があってキスされたんだと少し遅れて気付く。
小僧が今出掛けていて良かったと心底思った。
もしこの場にいたら俺が奴に殺される…ι

「じゃあ飲酒解禁ということでお酒にしましょう!」

「狽ネっ?!おい!!」

「待ってて下さい!今持ってきますから!」

「人の話を…!!」

「絶対逃げたりしないで下さいね?」

最後にニコッと微笑んで直ぐ様キッチンへ走っていき、逃げる間もない早さで戻ってきた。
まだ開いてない酒瓶と、どっから仕入れてきたのか丈夫そうなロープを手にして。
確実にこの場でする気満々な少女に冷や汗が流れる。

「おい、そいつは…」

「黒鋼さんはこうでもしないと絶対大人しくさせてくれませんもの」

「当たり前だッ!!第一なんでいつも俺が下なんだ!!」

「貴方の喘いでる姿が可愛いからv」

にっこり笑って言われても嬉しくない。
頭を押さえている俺を気にせずロープを構えて迫ってくる姫は本気で恐かった。
座っていたソファに押し倒されて上に乗っかり、頭上で両腕を拘束しようと仕掛けてくる。

「ま、待て!!」

「待ったなしです」

「俺に拒否権はねぇのか!!」

「ありません」

なんつー姫だ…ι
にこやかに遮られてショックを受けている間にあっさり縛られる俺も俺だが。
ここまで来れば何言っても目の前のこいつは諦めない、嫌々ながらもわかっちまってるから無駄な抵抗はやめた。
俺達以外全員が出払ってるのが何よりもの救いだと思わざるをえない。

「今日はやけに聞き分けがいいですね」

「我儘な姫の相手に慣れてきたからな」

でもやっぱり酒は勘弁してほしい。
どうせなら夜にのんびり飲みたいもんだ。
言ったところで聞き入れてもらえるとは思えないが。

「それじゃあその我儘に今から付き合って下さいね」

文句も言えそうにない笑顔を浮かべてもう一度軽い口付けをした後、着ていたズボンを下着ごと脱がしにかかる。
許可したとはいえ外気に触れられればやっぱり恥ずかしくなってくるわけで、自分の顔が赤くなるのを感じながら足で隠そうとした。
それをあっさり拒まれた上思いっきり左右に開かせられ、酒の蓋を開けて早速穴に瓶を挿し込んでくる。
硬い物の感触に顔を歪ませ、傾いた分だけ注ぎ込まれる酒が奥まで流れる不思議な感覚を味わった。

「下から飲んだ方が酔いやすいらしいですよ」

「ッ…どっから仕入れてきた、んな情報」

「ファイさんです」

あのヤローーッ!!!(激怒)
そんな変な事教えるからコイツがおかしな行動起こすんだよ!
しかもそれら全部が正確で、現に今も酔ったみたいに頭ン中が浮いた感じになってやがるし。
おかげで躯中が次第に熱くなってきた。

「はッ…はあ、」

「なるべく全部飲んじゃって下さい」

「むり、言うな…」

かなりの量がある酒を、しかも下からだなんて無理としか言い様がない。
それでも有言実行しようとする姫に恐ろしさを感じながら、早く終わらせたいがために渋々されるがままになる。
冷たい液体が絶え間なくナカに注がれ、アルコールのせいで気分が良くなってくる。
その分感じやすくもなってきて、ナカで瓶を動かされれば荒い息遣いと自分のとは思えない声が口から自然と漏れた。




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