捧げ物1

□destruction
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今度辿り着いた世界でファイは一人街中を散歩していた。
周りの景色を堪能しながら、ふと目に入った一つの店に何となく足を踏み入れる。
少し店内を歩き、棚に並べられた品物の一つを見た途端口端を上げ、どこか楽しそうな笑顔を浮かばせた。





「コレ、遊べそうだよねぇ?」





ぽつりと呟いた彼の瞳は悪戯を思い付いた子供のように爛々と光り輝いていた――。




















―――――‥




「ぅ、あ…くッ、」

「どう?気持ちイイ?」

その日の夜、子供二人と一匹が寝静まった頃に軽い理由を立てて黒鋼を部屋に招き入れたファイは無理矢理彼を床に押しつけた。
四つん這いの格好をとらせ、皮のベルトで後ろ手に縛り上げる。
器用に下の衣類を脱がせてベルトと共に購入したローションを上機嫌で指に塗り込み、何の躊躇もなく蕾に押し込んでいた。
卑猥な水音をわざと響かせながら執拗に責め立てていき、いきなり与えられる快感に始めは戸惑っていた黒鋼も今では荒い息遣いを繰り返している。

「このローション凄いね、もうナカぐしょぐしょ」

「ぅあ、や…やめ」

「やめていいの?こんなにココ欲しそうにしてるのに?」

豪快に引き抜いて指先で入り口をなぞると物欲しそうにヒクつく。
それを見て満足そうに口元だけ笑みを作り、傍に倒れている紙袋からリングを取り出してそれを黒鋼自身の根元に固定してしまう。
カチッという金具の音が部屋に響き、金属物独特の冷たさに思わず身を捩らせた。
そんな彼を逃がさないよう両の足を掴み、ファイは蕾に己の舌を捻り込ませる。
突然の熱を持った柔らかいモノの侵入に背筋がゾクッと震えた。

――ピチャッ、グチュ

「やぁ、んは、あぅ…」

慣れない感覚に身を震わせながら聴覚さえも犯される。
先程締め付けられた自身の先端からは納まり切らなくなった蜜がチロチロと溢れ出ていた。
床が汚れていくことも気にせず、しつこいぐらいにナカを掻き混ぜて味わっていき、時々吸い付いたりして弄んでいく。
その行為はただ黒鋼を焦らすだけ。

「んゃ、ファイ、も…むりぃ」

「イれてほしいの?」

弱々しい懇願に顔を上げると首を捻らせて涙目になりながらコクコク頷いた。
素直に自分を求めてくる黒鋼に優しそうな笑顔を見せ、でも次の瞬間目の色がスッと変わる。

「まだダメ。その代わりイイモノ加えさせてあげる」

そう囁いて紙袋からまた何かを取り出した。
黒鋼の目の前でそれにたっぷりとローションを塗りたくり、先端を秘部にあてがう。
その瞬間黒鋼の顔から血の気が引いた。

「や、やだ…!ファイ!」

いやいやと必死に首を降って逃げようとする躯を捕まえ、愉しそうな笑顔を張りつけたまま一気にそれを最奥まで押し込んだ。





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