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□赤の上
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吠える君を閉じ込めた。
嫌がる君を鎖に繋げた。
腕を縛って、首輪をして、拒む君を何度も抱いた。
そのうち、君はだんだん抵抗しなくなって…。








「ッ、ん…」

腕は頭上で固定され、服を捲られて乳房を刺激される。
それだけで恥ずかしそうに顔を背けながらも甘い声を漏らす黒鋼に、ファイは口端を上げた。
媚薬を盛られた彼女はひどく敏感。

「良い具合に火照ってきたかな?」

突起を摘んで軽く擦ると息遣いも荒くなってくる。
その口をファイので塞ぎ、片手を滑らせてすぐに秘部へと触れてやんわり濡れているソコに早速指を押し込んだ。
早急な行為に嫌そうに身を捩らせていた黒鋼を見、まだ胸元にあった方の手で乱暴に乳房を握る。

「ッ…!」
「おとなしくしてて、ね?」

唇を離し、やっている事と相反する優しげな口調と瞳で女性を見下ろす。
黒鋼は何も答えないまま、何の意志も示さない目でファイを見ていたがナカにある指が動き始めて息を詰めた。
黒鋼の敏感な箇所をファイは熟知している。
それなりの歳月をこの部屋で二人共に過ごしてきたのだから。
とはいっても黒鋼は強制で、部屋から出たくても出られないのだが。

「っ、う…ん!」

足を大きく広げられて乱暴に受け入れる準備をされていく。
それをささやかながらも反抗するように自分の肩辺りに歯を立てるが、かえって更に荒らされる動きは早まっていった。
しつこい程に感じる部分を刺激され、その度に彼女の躯は震える。
意地でも声を出したくない理性とは逆に、躯は快楽に従順。

「ん、ンう…!」

ガリッ、と、音が聞こえた。
見れば黒鋼の噛んでいる箇所から血が大量に流れ出ている。
赤い液体は唇を濡らし、シーツを汚して染みを作る。
だがそんな事おかまいなしに同じ場所を噛み続けている彼女に冷たい視線を送ると、ファイは唐突に動かしている指を抜いた。
快楽が来なくなったのに物足りないながらも安堵して、黒鋼はやっと口を離す。

「駄目じゃない、綺麗な躯なのに」

髪を鷲掴みにし、無理矢理顔をこちらに向かせて唇についた血を舐めた。
口内に広がる鉄の味を吟味しながら彼女の口に指を入れて閉じさせないようにすると、隠し持っていた玩具を取り出し秘部にあてがう。
逃げようとする黒鋼だがファイに全身を押さえ付けられ、かなり太いソレを半ば強引に咥えさせられた。

「く、ッ…」

痛みが走って表情を歪めるも、薬が回っている躯は良さそうに玩具を締め付けている。
唐突に震動を感じれば、目を見開いて思わず泣いてしまったのがその証拠。

「可愛いよ黒様、もっとイイ声で泣いちゃって」
「ぁ、んぅ…くう!」

指に歯を立てても玩具を動かすファイの手は止まらない。
敏感な場所を突いてビクビク震える黒鋼をただ楽しそうに見ている。
躯が強ばり絶頂を迎えたとわかると、バイブから手を離して口から指を抜き、ぐったりしている彼女の顔にキスを落としていった。


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