過去編
□/07
1ページ/20ページ
桜's side
『……で、この量を運ぶのね?……重國先生は私を何だと思ってるのかなぁ……。アハ……ハハハ……。』
「隊長!気を確かに……!目が……、目が遠いところを見ていますよ……!」
書いてる分にはそう感じなかったんだけど、持って行こうとして見たところが持ち上がる量じゃない。
最悪。
悪いけど、これは人間が運べる量じゃない。
死神だけど。
死神だけれども……!
『紫呉、いつもこんなに量あるの……?』
毎日こんな量の書類をこなしているとしたら恐るべし護挺十三隊……。
「……いえ、今まではこの半分も無かったと……。」
重國先生……。
私への嫌がらせですか?
『はぁ……、そう。なら良いよ。』
私が居ない間この量の書類をこなしてもらっていたとしたら、私としては隊員たちに合わせる顔が無い。
「……これ、どうやって運びますか?……折角待っていただいたのですが、手分けしたほうが効率が良いかと……。」
『私もそう思う。……分担、しよっか。』
.