▽*サスケどりーむ/長編(学ぱろ)
□-再び
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ザァッー
ずっとやまない雨
「サスケどこいくの?」
『・・・周りに店ないよな・・っ』
「・・あたしの家・・来る?」
『いいのかよ?』
「うん・・・」
『じゃあ・・行く//』
─30分後
「タオル持ってくるから待ってて」
『おう』
あたしの家にサスケを呼ぶのは2回目。
1回目の時は確か、
──
「可愛いね。なんか、不安とか消えちゃった!」
『・・・そう・・かよ//』
「今日なら、イチャついていいよ」
『・・え?まじ?』
「うん・・・///」
『今日・・・ナナシの親家に居るのか?』
「居ないよ?」
『じゃあ、おじゃましまーす』
──
的な感じであたしが“いちゃいちゃ”の意味を履き違えてやられそうになった時。
でも今日は全く別。
喧嘩した2人でこの誰もいない家。
「はい!タオル。」
『ぉう・・さんきゅ』
ゴシゴシゴシ
バサバサ
タオルの音だけが響く部屋。
「あ・・・サスケ着替える?」
『・・え、あぁ・・いいのかよ?』
「うん・・・大きい服あるかわからないけど・・スウェットでいい?」
『おう。ありがとな』
「うん・・・」
「これなんだけど・・着れる?」
『あぁ、ちょうど良い』
「よかった。上はあたしにはブカブカなんだ。じゃあ、あたしもちょっと着替えてくる。」
『ああ』
・・・何か変な感じ。
「・・・暖かいものでも飲む?」
『あ、いや、大丈夫だ』
「そう・・。あ、サスケのパーカーありがとうね。服と一緒にほしておいたから」
『ありがとう』
「・・・」
『・・・』
きまづい空気が流れる
「・・・」
『・・あの・・よ』
「・・んっ?」
『この間は・・ごめん。鈍感とか男で遊びそうとか言っちまって・・』
「ううん・・あたしこそごめんね。」
『ナナシは悪くねぇよ・・・』
「・・そんなことないよ・・あたしもねちゃんと2人で話したかったんだ」
『そうか・・・。あとよ、俺・・キスで誤魔化したかった訳じゃねぇんだ。あれは・・その・・したかったからしただけで・・ごめん』
「・・・いや、あたしこそ」
さっきから全く進まない話しに気まづい空気。
『俺の事嫌いになってねぇよな?』
「・・もちろんっ」
『・・そっか。それはよかったぜ』
「サスケこそ、あたしの事嫌いにならなかった?ひかなかった?」
『なわけねぇだろ?』
そういって軽く笑顔なサスケに胸が高鳴る。
久々にサスケと2人きりの部屋で話す。
緊張する。
「・・あの・・サスケ・・これ。ぬれちゃったけど・・・」
『・・・?』
「誕生日プレゼント・・。おめでとう」
『おっ・・さんきゅ。』
「・・どーいたしまして」
『・・ネックレス?』
「うん・・・悩んだんだけどわからなくなっちゃって。そしたらサスケってネックレス好きかな〜って思って」
ギュッ
「ゎっ」
『すっげ嬉しい。ありがとよ』
「ぅん・・・///」
高鳴る心臓。
温まる心。
やっぱりあたしにはサスケしかいない。