▽*サスケどりーむ/長編(学ぱろ)

□-隣
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今日も始まった。
一日が。

じゃなくて、

この居づらい雰囲気が。

相変わらず女子の目線の端に居るあたしと、
昨日からちょっと怖いサスケ君。

──数学

あたしは、数学がとても苦手で、
2年生になってから初めての数学でもう、ちんぷんかんぷん。
それに、1年生の復習的な内容なのに・・・。

隣のサスケ君なんて、聞いてないんじゃないか?って言うくらい、余裕な顔してる。



『・・なぁ』

「・・なにっ!?」

いきなり話しかけられたからびっくりした。

『・・・』

「・・・・なに?」

『・・お前、わかってないだろ?』

「なにが?」

『数学だよ』

「・・はは、馬鹿だからね!うん!わかんないよ!馬鹿だから!」

『教えてやろうか?』

「え?いいの!?是非」

なんか、昨日と全く違う態度に少し困惑する・・。

『・・・やだ』

「えっ!?」

『誰がお前になんか教えるかよ、わからねーお前が悪ぃからな』

「・・なにそれ。からかったの?」

『そうだけど?』

「・・・もういいよ。自分で解くから」

『・・・フン』

っていっても、全然わからない。

先生「じゃーナナシさん、ここ何だろう?」

「えっ。あ、それは・・」

教室『・・・』

「あ、わかりませんっ!」

先生「1年生の復習だよ?わからないわけないよね?だから2年生になれたんだよね?」

うっ・・・この先生どS。

「あ、えっとですね・・・」

『教えてやろうか?』

「おしえ・・・・なくていい!」

思わず、教えてって言いそうになった。
だって教えてって言ったって、さっきみたいに「やだ」って言われてからかわれるだけってわかったし。

「えっと・・・あの・・・」

『58だ』

「え?」

『58だっつーの』

「あ、58です!」

先生「せいかーい」


・・・サスケ君に助けられちゃった。
これは、お礼言った方が良いよね・・。

「あ、あの、ありがとう」

『・・別に』

「・・・ったく、素っ気ない人だね!ホント!」

『うっせーよ』

「そういう所が素っ気ないんだって!直した方がいいよ!」

先生「おい・・・ナナシ、サスケ。お前らうるさい。廊下出てろ」


あああああああああ。
最悪最悪。
てか、今の時代廊下に出す先生ってどんだけ古いの!?しかも
よりによって、なんでこんな今一番いたくない人と廊下?ありえない!

「はい・・・」

『ったく、このウスラトンカチが・・。』

ガラッ

あー廊下でなにすればいいの・・。

・・って

「ウスラトンカチ?」

『?』

「ウスラトンカチって言ったよね?さっきあたしに」

『それがどうしたんだよ』

「もしかして、サスケ君って前にあたしと喋ったことない?」

『・・・あるかもな』

「やっぱ?何でだっけ?」

『・・・忘れた』
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