▼*カカシ/ナルト/サイ/デイダラ/サソリどりーむ/短編

□*味方だよ
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カカシは暗部所属だから、滅多に会える時はない。遊べることも少ない。
だけど、今日は会える!


そして、あたしは待ち合わせの場所に向かう。
待ち合わせ場所に着いた時には、とっくにカカシはいた。

「カカシっ!」

『・・・』

「・・・カカシ?」

『・・あぁ、ナナシか』

「・・・どうしたの?元気ないね?」

『いや、たいした事はない』

「そう・・」


カカシ様子変だなー・・・
ま、暗部で大変だし、せっかくの1日の休みを
あたしにくれてるんだから、休ませるつもりで
遊ぼうかな。


「ね、ちょっと木陰がある公園でも行かない?」

『ああ』

そうしてあたしたちはあんまり人がいない公園にやってきた。
相変わらずカカシは何もしゃべらない。
いつもなら優しい笑顔を向けてくれるんだけどな。

そしてあたしはベンチに座ろうと言って2人でベンチに座った。

「ねぇ、カカシ」

『ん?』

「何かあったの?」

『あぁ・・ちょっとな』

「どうしたの?」

『昨日任務で失敗した』

「どんな任務だったの?」

『盗まれた巻物を取り返しに行く任務だ』

「でも、それって普通フォーマンセルで行くよね?」

『あぁ』

「なら、カカシだけが悪いって訳じゃないんじゃないの?」

『いや、俺があそこで相手の攻撃を交わす事しか出来なかったからだ…』

「そんな、自分を責めないでよ」

『あれは俺だけの責任なんだ。そのせいで仲間に傷を負わせた』

「なんで。カカシは精一杯やったんじゃないの?仲間だってカカシを恨んでないよ」

『・・・ナナシに何がわかる』

「え?」

『俺のせいなんだ・・俺のせいで・・・』

そういってカカシは立ち上がった。

『ごめん。今日は俺帰る』

「ちょっとまってよ!」

あたしはカカシの腕をつかむ。

「カカシがそこまで背負う必要ない!」

『お前に何がわかるんだっ』

そう大きな声で怒鳴ったあと、あたしの腕を振りほどこうとする。
だから、あたしは手に力を込め腕を離さないようにしたけど、カカシは力を強くしあたしの腕から離れた。

「カカシっ!」

立ち去ろうとするカカシの腕をもう一度つかむがそれも振りほどかれる。

「ねぇっ!」

けど、カカシは立ち去る・・。


涙が出てくる。
こんなにもカカシの為になれない自分が情けない。


そしてあたしはそのまま家へと帰った。
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