▼*カカシ/ナルト/サイ/デイダラ/サソリどりーむ/短編

□*仲直り
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─暁アジトにて


あたしは今部屋で泣いてる。

ささいな事でサソリと喧嘩してしまったから。


─10分前


「この傀儡かわいい〜」

そう言ってあたしが手にしたのは、周りの傀儡と比べると比較的小さな手のひらサイズの傀儡。

「これも、戦闘用に使うの?」

『な訳ねぇだろ。それはコレクションの一つだ』

と笑いながら答えるサソリ。

「そーなんだ!」

そう言ってあたしは、その小さな傀儡が2つあったので、それを使って一人で人形劇をしてた。
したら、サソリが

『人のコレクションで勝手に遊ぶな』

と言って傀儡を取り上げた。

「あ!いーじゃんいーじゃん!サソリのケチー」

そう言うとサソリは

『傀儡は遊ぶようじゃねぇ』

「ふんっ。意地悪」

最初はちょっとしたおふざけですねたつもりだた。
だけど、ずっと喋れらないで2人で居るうちに、なんか気まずくなって、何も言わないでサソリの部屋から出て言ってしまった。
サソリが『ナナシ!?』と言ってた気がしたけど、無視したら、サソリにチャクラ糸で捕まった。

「ちょ、はなしてよ」

サソリは座りながらあたしをチャクラで拘束する。

『なんで怒ってるんだ?』

「怒ってないし」

『そのどこが怒ってないんだ』

「てか、チャクラ離してよ!あたし傀儡じゃないから!」

『こうでもしないと逃げるだろ?』

「・・・チャクラじゃないとあたしを捕まえる気にもならないわけ?」

『・・?』

「傀儡で戦うためにチャクラ糸使ってるサソリは好きだけど彼女を逃がさないためにチャクラ糸まで使って拘束するサソリは嫌い!」

そう言うと、サソリのチャクラ糸が消えた。
だから、あたしは走って自分の部屋へと向かった。


──


これがすべての始まりだった。

今となっては、くだらなくて本当馬鹿だと思う。


そう考えてたら、部屋の戸が少し音を立てながら開いた。

・・・・え?

なんか、怖くなってきた。
あたしは、出来るだけ部屋の隅に行って戸を見つめてた。
すると、開いた戸から顔をのぞかせるかわいい可愛い傀儡があった。
それは、あたしがさっき人形劇をやってた傀儡で、それにはチャクラ糸が着いてたから、すぐにサソリだと分かった。

その傀儡はまるで子供を慰めるような劇を繰り広げ居てた。
それを見て泣きそうになったけど、それよりも見えない少し離れたどこかで、サソリがあたしの為にチャクラを使って居てくれた事に泣きそうになった。
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