▼*カカシ/ナルト/サイ/デイダラ/サソリどりーむ/短編
□*雨の寒さ
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今は、ナルトとデート中。
「ねぇ、次ドコ行く!?」
『ナナシの好きな所でいいってばよ』
「んーどうしようかなー」
『何か欲しいものとか無いのか?』
「んー・・買ってくれるの?」
『当たり前だってばよ!』
「やったああ♪」
『あ、でもでも・・あんま高いのは勘弁だってばよ・・・』
「わかってるって。ありがとうね!」
『おう!』
そうしてあたしたちは、あたしの行きたい店へと向かう事にした。
「あー・・暑いね」
『ホントだってばよー』
「こんな涼しい格好してきたのに・・・」
『俺もしてきたのにっ!』
あたしは、Tシャツに短パンというラフな格好。
一方のナルトも、Tシャツに半パンって感じのラフな格好。
「・・・あーあ」
『・・・あーあ』
「雨・・降ってくれないかな」
『風・・吹いてくれねぇーかなぁー』
その時、ポツ・・ポツ・・と体中に冷たい感覚が会った。
「え!え!ナルト!雨だよ!」
『おぉぉおお!俺らすげぇ!』
「やったやった〜〜〜。涼しい〜」
『汗が流れるってばよぉ〜〜!』
って騒いで居られたのもつかの間。
すぐ土砂降りへとなって行った。
「・・・最悪・・だね」
『あぁ』
2人は店へ行くのを諦めて、近くの公園の東屋で雨宿りすることにした。
「・・ここまで降ってとは頼んでないのに」
『・・本当だってばよ・・』
こんな2人の会話も、雨の音に消されてく。
「あぁ・・・・寒くなってきた」
・・・・・。
汗でべたべただったのに、次は逆に雨でべたべたになってきた。
その時、肩に何かがかかった。
「ん?」
それは、ナルトのTシャツだった。
「え?」
『えへへ。もうすでに濡れてるから、あまり効果ねーかもしれねぇけど、水は出来る限り絞ったから・・寒さしのぎになるかなーって思ってよ!』
そうやって頭をかきながら笑うナルトは、上半身裸。
「馬鹿じゃないのっ!!ナルトが風邪引くでしょ!」
いくら雨宿りしてるからって、それは寒い。
ただでさえ寒いのに。
『大丈夫だってばよっ!』
「だーめ!風邪引かれたら困る!」
そしてあたしはナルトにTシャツを突きだす。
『・・別にナナシの為に引いた風邪なら構いやしねぇけど、そこまで言うなら・・・』
そういう事を普通に言ってしまうナルトにあたしはドキドキしまくり。
「もう」
そうして、Tシャツを着たナルトを確認して再び黙ると、今度は後ろからの力を感じだ
「ちょっ!」
その正体はナルトだった。
『これなら、2人とも暖かいし、良いだろ?』
そう耳元で呟かれてあたしは何も言えなくなる。
きっと、耳まで赤いから。
それに、耳にかかるナルトの吐息が暖かくて心地よくなる。
「・・・っ//」
そしてあたしは、後ろから抱きつかれた状態で雨宿りをした。
そして、10分後には雨がやんだ。
「じゃ、じゃあ行こうっ//」
『ちぇーっ。もっとこうしてたかったのに』
「・・・っ行こう!」
そうしてナルトの腕をほどこうとしてもなかなか、ほどけない
「ナルト!?」
『別に、雨降ってなくてもこうしてて良いだろ?』
その言葉にまた動けなくなったあたしは
結局的に、そのまんま何十分も時を過ごした気がする。
何度か唇を重ねながら──・・・
END
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