▼*イタチのどり-む/短編
□*団子
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「・・・・どう・・かな?」
『・・・俺は・・甘栗甘の方がいいな』
「・・そっか。ごめんね!おいしくないの食べさせちゃって!余計に任務こなせなくなっちゃうよね!ごめん・・」
団子全部片付けよう・・。
『・・・・』
イタチ・・・目線がなんか冷たいな。
そんなにまずかったのかな。嫌われちゃったらどうしよう・・早く団子を片づけなきゃっ。
なんでだろう・・何か目がしらが熱いよ・・。
視界がぼやける・・けど、団子片づけなきゃ・・。
「・・・っ・・ぅぅ・・」
ダメだよ・・・泣かないで・・声が出ちゃうよ・・。
『・・・』
「・・・っ・・・ひっ・・うぅ・・」
「っ・・・ひくっ・・・・!?」
グイッ・・・・・
・・・!?
いま、私はどういう状況?
団子を右手に持っていて・・・・目の前には黒い布・・。それに温かいし・・・
顔をあげると、そこにはイタチの顔があった。
私は今、イタチに抱かれてるみたい。
でも・・・なんで?
「・・っ・・イっ・・タチィ?」
『・・・ナナシ・・・』
「・・・ん?」
『ごめんな』
「・・えっ?」
何のこと?
『団子・・・。』
「団子・・?・・・・」
「いや、こっちこそごめんね・・おいしくない団子作っちゃっ・・」
『俺はおいしくないなどいっていない』
私の言葉を遮ったイタチ・・。