▼*イタチのどり-む/短編

□*団子
2ページ/4ページ

「・・・・どう・・かな?」

『・・・俺は・・甘栗甘の方がいいな』

「・・そっか。ごめんね!おいしくないの食べさせちゃって!余計に任務こなせなくなっちゃうよね!ごめん・・」
 団子全部片付けよう・・。

『・・・・』
 イタチ・・・目線がなんか冷たいな。
 そんなにまずかったのかな。嫌われちゃったらどうしよう・・早く団子を片づけなきゃっ。
 
なんでだろう・・何か目がしらが熱いよ・・。
視界がぼやける・・けど、団子片づけなきゃ・・。

「・・・っ・・ぅぅ・・」
ダメだよ・・・泣かないで・・声が出ちゃうよ・・。

『・・・』

「・・・っ・・・ひっ・・うぅ・・」

「っ・・・ひくっ・・・・!?」

グイッ・・・・・

・・・!?
いま、私はどういう状況?
団子を右手に持っていて・・・・目の前には黒い布・・。それに温かいし・・・

顔をあげると、そこにはイタチの顔があった。
私は今、イタチに抱かれてるみたい。
でも・・・なんで?

「・・っ・・イっ・・タチィ?」

『・・・ナナシ・・・』

「・・・ん?」

『ごめんな』

「・・えっ?」
何のこと?

『団子・・・。』

「団子・・?・・・・」

「いや、こっちこそごめんね・・おいしくない団子作っちゃっ・・」
『俺はおいしくないなどいっていない』
私の言葉を遮ったイタチ・・。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ