幻想の曲

□別れ星
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夜空を見上げれば
暗闇に輝く星たち
夜町を照らすように
光っている
『死んだ人は星になる』と
誰かがつぶやいて
私は母を思い描いて
上を見上げてる

星が温かいのはきっと
その人が優しいから
星が見守ってくれるのは
大切な人がいるから

決してつかむことは
できないけれど
見上げて見つめることはできるから
きっと私の母も
この空から見つめてる

夜空を見上げれば
真上には星がある
私を包むように
輝いている
『母は温かい人だった』と
父がつぶやいて
私は母を想像して
上を見上げてる

星がやさしいのは
その人が温かいから
星が包んでくれるのは
寂しさを紛らわすため

決してつかむことは
できないけれど
見上げて見つめることはできるから
きっと私の母も
この空から見つめてる

母に会うことは
できないけれど
夜になって見上げれば
星になった母がいる
どんなに寂しい夜も
一人じゃないから

星が温かいのはきっと
その人が優しいから
星が見守ってくれるのは
大切な人がいるから

決してつかむことは
できないけれど
見上げて見つめることはできるから
きっと私の母も
この空から見つめてる

どんなに寂しい夜も
一人じゃないから
夜空の星たちに
ありがとう

ありがとう
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