ブック(短)

□牙雛観察日記
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*シノ視点*


○月△日
今日はキバとヒナタと久々の任務だった。相変わらずあの二人は仲がいい。見ているこっちが目を覆いたくなるくらいだ。いつも二人はデートの約束をして解散していたが、今日は違った。なぜか俺も誘われた。日時は明日。断る理由もないので行くことにする。一体どうしたというのだろう。


○月□日
今日は約束の日だった。昨日同様なぜ俺が誘われたかはわからないが、とりあえず待ち合わせ場所に行った。三人集まったところで買い物やら映画を楽しみ、午前中を満喫。そして昼食をとるために立ち入った店で、俺が誘われた理由が判明した。


キ「今日シノを誘ったのはよ、なんつーか…日頃のお礼したくてよ!なぁヒナタ!」


ヒ「うん。シノくん、いつも私たちを支えてくれて、見守ってくれてありがとう。」


キ「サンキューな、シノ!」


二人はそう言って笑った。まさかこんなことを言われるとは。柄にもなく涙が出そうになったので、その場で二人とは別れた。
今日わかったこと。どうやら二人は、俺をちゃんと仲間として見ていたようだ。


+--+--+--+--+--+--+--+


キ「すっげー…お前こんな日記毎日つけてたのか!?」


シ「あぁ、これは三年前のものだ。もちろん今もつけている。」


ヒ「な、何か恥ずかしいね…///」


任務の打ち合わせのため、二人が俺の家に来た。部屋を漁っていたキバに三年前の日記を発見されてしまい、中身も一部読まれてしまった。俺としたことが…失態だ。さすがにこれ以上読まれるとマズいので、取り上げておいた。


キ「あ!何すんだよ!!」


シ「日記は人に見せるものではない。」


キ「ふざけんな!書いてあるの俺とヒナタのことだろ!」


もちろん見せるつもりだ。それは今ではなく、いつか二人の結婚式にでも。大勢の人の前でこんなもの見せられたら、さすがのキバも黙り込むだろう。ヒナタは気絶するかもしれない。


…そんな俺の策略が実現するのも、あと少しだろう。そしてその材料であるこの日記を、「牙雛観察日記」とでも名付けようか。





俺から見た二人
(シノの野郎…)
(も、ダメ…///)
(フッ…)




END




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シノくん視点のキバヒナでした!
あまりキバとヒナタの絡みはありませんが…^^;
チョウジくん視点のシカいのバージョンも書く予定です。
お楽しみに!


2012.3.20


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