BRAVE10 短編

□ばか、そんなんじゃねーよ
1ページ/1ページ


私が片思い中の彼。由利鎌之介。
いつも皆にとかに「殺らせろ!」なんて言ってるくせに、実はとっても照れ屋なんです。





『鎌之介ー』

鎌之介の部屋の前に立って、声をかける。
すぐにバンッと扉が開いた。

「なんだ!?殺らせてくれんのか?!」
『や、違うよ。お出かけしようと思って』

「あ、そう。出かけてないで俺と殺りあおうぜ!」

行き成り部屋の中で鎌をブンブン振り回す鎌之介。

『わっ!おわっ!?』

鎌をよけようとして後ずさりしたら着物の裾を踏んでよろけてしまった。

「千鶴っ!」

鎌之介が咄嗟に手を掴んでくれたのはいいけど、鎌之介まで床に転んでしまった。

『いたた……』

頭を摩りながら目を開けると、見えるのは天井と鎌之介の顔。
転んだんだけど、傍から見ればまるで押し倒されてるみたい。

運が悪かったのか伊佐那海と佐助がそこを通りかかって。

「千鶴!?」

「っ!?」

『伊佐那海、佐助…』

「うわっ!!!こ、これはだなっ」

「説明無用、我ら、去る」

佐助が軽く顔を赤らめならが言うもんだから、完璧に誤解してることが分かった。
それに鎌之介も顔を真っ赤にして二人を睨んでる。ちょっと可愛い、とか。

「ちょ、ちょっとまて女と猿!」

「大丈夫!皆には言い触らさないから…!」

『い、伊佐那海…』

伊佐那海は佐助の背中を押しながら、元来た廊下を戻っていった。
二人を見ながら鎌之介は叫んだ。

「ばか、そんなんじゃねーよ!!」

(ね、ねぇ鎌之介。)
(あんっ!?)
(いいから退いてくれないかな…)
(っ!!す、すまん!)
(や…うん。いいけど、こちらこそごめんね)
(あ、あぁ…)





━━━━━━━━━━━━━━━━

初鎌之介なんだが…。
好きなんだけど、性格が掴みにくい。
5題頑張ります!

.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ