☆短編小説☆
□お仕置きは蜜の味
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椅子の肘掛けに、両足を掛けられたまま拘束される。
ペニスもアナルも全てが丸見えの、恥ずかしい格好のまま放置されていた。
ポタポタと、液体が零れ落ちる。
緩んだアナルの中では、バイブレータが暴れていた。
『オナニーは禁止です』
そう、高地先生に命令されていたのに。
約束を守る事なんて、出来る筈が無かった。
高地先生も、それが分かっていてわざと守れない約束を押し付けて来たのだ。
結局、自慰をした事がばれて『お仕置き』を敢行されているのだった。
「先生っ、も、許して…下さい…っっ」
「私の命令を聞けない駄犬には丁度良いでしょう?ほら、貴方の厭らしいおちんちんは悦んでるじゃないですか」
先生の言葉の通り。
俺のペニスは、拘束具がきつく巻かれていて、その存在をくっきりと強調していた。
幹を均等に締め付け、双球を二つに割り、これ以上は勃起も何も出来ない状態にされている。
酷く痛みを感じる筈のぎりぎりの締め付け。
なのに、先端からはポタポタと精液が流れ落ちている。
なんて淫らなんだろう。
「ごめんなさい、ごめんなさいっ…っ、もう、許し、てっっ」
「許しません」
冷たい声に。
俺は今から自分の身に何が起こるのか。
想像するだけで、ぞくぞくとする。
恐怖感と、期待感。
高地先生の腕が、アナルに埋め込まれた擬似ペニスを引き抜いた。
「ひっ、や、ぁぁっっ!」
その喪失感に、喘ぐ。
十分に拡げられてぽっかりと口を開けたそこは、咥える物を求めてぱくぱくと開閉していた。
「もう、大丈夫ですね」
ふふ、と高地先生が笑う。
形の良い、長い指が差し込まれた。
「ん…っ」
「淫乱な貴方では物足りないでしょう。もっと拡げてあげますから、ね」
二本、三本、と。
胎内を掻き混ぜる指が増えていく度に俺はみっともない程に喘ぎ続けた。
「あ、あっ!高地、先生っっ!まんこ、がぁっ、壊れちゃうっっ、気持ち、イイっっ、もっと、もっとぉっっっ」
ぐちゃぐちゃと、音が激しくなる。
アナルが、おかしくなる。
「ひっ…?」
「もっと拡げてあげる、と約束しましたからね」
ずぶり、と指が。
全ての指が。
飲み込まれた。
俺は、目を見開く。
「ひっ、ぎゃああぁっっ」
指だけじゃ、無かった。
掌、も。
「ほら、入りましたよ。貴方のアナルは凄いですね。悦んで銜えてる」
「ひ、っ、うっ、あっ」
言葉にならなかった。
それは、信じられない位に凄い重量感だった。