文
□散歩しよう!
1ページ/2ページ
こんにちは、網問です。今日は俺の大好きな間切を観察したいと思いまーす!
・・今ストーカーとか言ったでしょ?ストーカーなんかと一緒にしないでよね?これはれっきとした観察なんだから。
昼食を食べ終わる頃、網問は間切に話しかけた。
間切〜。午後からは仕事無いでしょ?一緒に町に行こうよ!
ん、いいけど俺今日は夕飯の当番だから早めに帰るぞ?
うん、わかった!ありがとう。
・・間切は今日当番だったのか。ゆっくり町を歩きたかったのになぁ〜
内心では少し落ち込んだ網問だったが久しぶりに二人きりで出かけることができるというから嬉しくなった。
うわー疲れたよう!間切ぃ・・そこの日陰で休んでいかない?
網問は地面になだれ込んだ。
おいおい、初っぱなから騒ぎすぎるからそうなるんだよ・・
ってか道の真ん中でへばるなし。
へばりついている網問に呆れつつ間切はズルズルと網問を引きずり木陰まで運んだ。
間切〜もっと優しく運んでよ〜!・・でもありがと。
運ばせておいてそれは無いだろ。でもまぁいいや。
少し休もうぜ?
間切は遠くを見て息を吐いた。
間切は優しいなあ・・
俺のわがままなんだかんだいって聞いてくれるし。
あ、今間切がため息ついた・・
何考えてるんだろ?仕事のことかな、今日の夕飯のこと?俺のことだったらいいのに。
接吻・・しちゃおうかな?
せっかく二人きりになれたしなあ〜。
でも間切って外で接吻すると怒るんだよね・・この前も起こられちゃったし。
あ、間切が寝転んだ!
・・なんだか襲いたくなっちゃった
でもここは我慢しなくちゃなあ・・
なんか最近間切不足だから早く補給しないと。
はあ、今夜は間切を補給しよ。
おい、ずっとこっち見て何か言いたい事でもあんのか?
ん?何も無いけど〜?
網問は今考えていたことがバレないように平然を装って返事をした。
そうか?ならいいけど。
なあ、そろそろ館に戻らないか?日が傾きそうだし。
間切は立ち上がり、網問の腕を引っ張る。
あーあ。もう帰るの?でも当番あるし仕方ないか・・
また暇な日に出掛けようね!
ああ、そうだな。今日はいい気分転換になった。また一緒に行こう。
二人は並んで館へと向かっていった。