◎book
□えりあし
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※恋人設定
「あ、髪切ったの?」
僕がそういうと君は渋い顔をした。
手には大量の資料を持っている。
きっと火影さまの使いっ走りにされているのだろう。
「切りすぎたの」
「ん?そうかい?」
「こけしみたいって、さっきアスマに笑われた」
ぷくっと頬を膨らませた。
なるほど、
それでさっきの、渋い顔。
「似合ってるよ?」
「ほんとに?」
「うん、お猿さんみたいで」
「ば、馬鹿!
それ褒めてないっっ」
不貞腐れた顔をして、彼女は足を進めはじめた。
褒めたはずなんだけどなぁ。
僕は彼女のあとを追い、そっと髪の襟足を掬い上げ首筋をさらした。
「でも困ったな、」
「え?」
ゆっくり振り向く彼女。
吸い込まれるように目が合った。
「キスマーク、つけられないね?」
彼女は顔を真っ赤に染め、分厚い資料で僕を殴った。
END.
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ショートショート!
定番ネタどや\(^o^)/笑
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