Belial
※ 名前はデフォルト。





2012年5月21日7時38分。
薄い雲が立ち込める空を、日本中の人々が見上げていた。

「おや…久しぶり。珍しいね、今日は一人なのかい?」
「…あのな、俺はいつもアイツらといる訳じゃねえぞ」

ふらりと朝の混沌とした池袋に繰り出した衣弦は、たまたま寄ったコンビニの近くで懐かしい顔に出会った。

懐かしい、と言っても最後に会ったのは約二ヶ月前。
その時は彼の他に三人、彼とよく行動を共にする男女もいたのだが


「ふふ、そうなんだ?さっきあの人混みの中に狩沢さんを見たけど」
「………今日は、アイツらが金環日食見たいとか言うから、」

衣弦の言葉に軽く頬を染めながら口籠もる彼、門田京平に衣弦は我慢もせずに吹き出した。

笑う衣弦に門田は少し不機嫌そうに眉を顰めたが、すぐに仕方ないという風に口許を緩めた。





金環日食


(ねえ京平、上もいいけど、下も中々乙だと思わないかい?)(下?……嗚呼、影か)
(…確かに、綺麗だな)(ふふ、だろう?)
(ドッタチーン!ねえねえ見た?見た?)(ほんとに輪に…ってああ!衣弦さんじゃないっスか!)(え、衣弦さん!?やだ久しぶり!相変わらず素敵だね!)
(ふふ、久しぶり)(……衣弦、コイツらが煩くならねえ内に帰ったほうがいいぞ)



書いてそうで書いてなかったワゴン組。ドタチンメインで書いてみた。
……渡草さんごめんなさい!


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