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□拍手ログ
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「は?…いや、ああ。解った、待ってる」

ゴールデンウイーク。
この長い連休を、私は大体決まって静雄と過ごす。

昔は静雄だけではなく、彼の弟である幽や友人である新羅達と遊んだりしたものだ


今は幽も俳優の仕事が忙しかったり、新羅は…まあ前から彼はセルティセルティと煩かったから余り変わりはないが。

だからか、今では静雄と二人で過ごすゴールデンウイークが私の中で当たり前になっていた。



「衣弦、」
「ん?どうしたの静雄。何かあった?」

静雄の家でのんびりと雑誌に目を通していた私に、何処か困惑した様子の静雄が声を掛ける。

電話が掛かってきていたから、何か急用だろうか


「幽が、今から家来るって」
「へぇ、幽が。……は?」

私を置いて出掛けるのを、心配しているのかと思っていたが、予想外の発言に思わず変な声が出てしまった。

え?幽が来るって…
仕事、忙しいんじゃないのか?


「また急に何で…」

ピンポーン。

私の声を遮って、家に響くチャイムの音。

……幽?早くないかな。玄関先で待ってたとか言わないでよね


「幽か?わりぃ、ちょっと見てくる」

すっと立ち上がって玄関に向かう静雄。

閉められた扉の向こう側から聞こえた聞き慣れた声に、自然と頬が緩むのが解った。





休日の過ごし方


(幽、久しぶりだね)(義姉さん、久しぶり)
(…幽、義姉さんってまだ言ってんのか)(うん。だって将来は義姉さんになるし)
(仕事はどうしたんだい?今、忙しいでしょう)(休み貰ったんだ。兄さんと義姉さんに会いたかったし)
(ふふ、嬉しいね。私も会いたかったよ)((将来云々の話逸らしやがったなコイツ…))
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