日常

□1話!
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春。今日はここ、大阪四天宝寺中学の始業式のある日である。

地球温暖化のせいか、春らしく桜が咲いてるなんて事はない。


温暖化なら早く咲くんじゃという疑問は受け付けない。
そんなもんは専門家に聞いてくれ。

取り敢えず、本作のヒロイン、西條深琴は四天宝寺中学の三年に進学します。








ウチの日常こんなもん






正面玄関の横、クラス表が張り出されている掲示板の前には凄い数の人。

クラス見なくてはいけないから、仕方ないと言えば仕方ないのだが

「…なんやあれやな、人がゴミのようやっちゅうのはこれか」
ムスカか!

ぼそっと呟いた言葉に背後からこの二年で聞き慣れた声で突っ込まれる。
そしてムスカに関してとやかく言われる筋合いはない。


「…朝っぱらからうっさいねん、謙也。耳元で叫ぶな、ウザい」
「えらい辛辣やな深琴。流石の俺でも傷付くっちゅー話や」

せめて真顔で言うなや、と言う謙也を無視。この二年で付き合うと疲れると学習済みである。

それにまたぎゃーぎゃーと異論を唱える煩い謙也の鳩尾に一発入れて黙らせる。


さて、今年は何組だろう
 
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