【それだけの事】

前日もまた少し 飲み過ぎちゃって目が覚めれば
後一時間ほどで 日が沈む頃で
ため息一つついて ちょっとした後悔にも似たソレを抱いて
くすんだ青にうずくまって

このまま死んじゃうのかな?って リアルも描けず二分後には
忘れて気づけばもう 日は沈んでいて
分かった事は 六畳は少し僕には広いって事で

辛くはない 寂しくはない 悲しくはない つまらなくはない
今日も笑って明日の事も考えて

夢見て好きにして 不満はどこにも見当たらない
ただこの部屋に君の匂いはない

それだけ ただそれだけの事


小さい頃から目が悪かった でも足はそこそこ速かった
ガタガタ一本道を ひたすら走ってある日メガネ落として

拾ってかけ直したら 舗装されたいくつもの道が広がっていた
けど ガタガタな一本道と あの頃の僕はもう見つけられなくて
走る事もできなくなってた

道は広く安全でケガもしない恐くもない
カーブもだいぶユルい感じで

ラクだなって 少し笑ってまた歩いた
ただあの時見てたツバメの巣は もうここにはない

それだけ ただそれだけの事


辛くはない 寂しくはない 悲しくはない つまらなくはない
今日も笑って明日の事も考えて

夢見て好きにして 不満はどこにも見当たらない
ただこの部屋に君の匂いはない

それだけ ただそれだけの事


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