例文アナザー
□第一章:悲哀
1ページ/3ページ
「確かに難問と言えば難問ね」
そんな曖昧な言葉が俺の脳裏に響く。彼女は猫のように突き刺さる瞳で僕を見た。
「だよな」
情報社会なんて言われている世の中だからこそ、解らない事は本当に解らない。いくら検索したって答えなんて出てこない。
「あのさ」
緩やかにスカートを揺らせて机から腰を浮かした。
そして俺の方へと近付いてきた。無駄に笑顔名彼女の表情に俺には不安だけが過ぎった。
「私と一緒に犯人見つけましょう?」
俺は、後悔した。
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ