Fall in your song!2

□#45
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「音也くんが、山崎あかりに手を出したって……」
「音也!?」

呆然としていた音也がトキヤの鋭い呼名に勢いよく否定する。

「そんなの嘘だ!」
「分かってる! けど、最悪な状況になってる……!」

ぎゅっとケータイを握りしめた名前は再びカバンを手に取った。

「事務所に行って詳しいこと聞いてくる」
「俺も行く!」
「ダメ! ここから出ないで!!」

叱責のごとく強い口調で言い放ってから、名前は安心させるように笑った。

「今、音也くんが動いても、状況は悪化しかしない。大丈夫。私に任せて。私を信じて、待ってて」


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