Fall in your song!

□#26
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台本を眺めていると、不意にケータイが鳴った。
相手が誰かも確認しないで彼は出る。

「もしもし。……ああ、お疲れ様。……うん。……うん。…………うん」

台本を閉じて、近くにあったメモ出来そうな紙とペンを引き寄せる。

「……うん。分かった。ありがとう。ご苦労さま」

本当に色々ありがとう、と最後に付け足して電話を切った。
そして、ニヤリと唇を歪める。
ケータイを操作して新規メールを立ち上げる。
メモした紙を見ながらメールを作成し終わると、一拍置いて、送信する。
そして彼は、ケータイをカバンにしまって、自分を呼ぶスタッフの声を聞いて椅子から立った。


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