捧げ物(ブック)

□ひどいなぁ!!
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こちらにも注意事項を書いておきます。

※沖田さんの口調がまったくつかめてません。それでもいいならどうぞ。また、観覧後の文句はリクエストをしてくださった方に限り受け付けます。







「ちょっと・・・落ち着こうよ君達・・・」

「何をいってるんでい」

「君がしたことが許されるとでも?★」

「・・・左に同じく」



蛇に睨まれた蛙、ならぬ三人の男に睨まれる(殺される五秒前)エコロ。なぜこのようなことになったのか、それは時を遡ること数時間前。


「また悪さしてるんですか、エコロ!!」


鋭い叫びがエコロに降りかかる。彼の後ろには、走ってきたのであろうりんごとアミティがいる。その様子にニマリと笑う。


「やぁやぁ。そう怒らないでよ、ボクだって退屈なんだから」


上目遣いでいかにも犠牲者です。と言うような眼差しをりんごたちに向ける、がりんごたちの言葉は「はいそうですかすみません」などと言う許しを言うわけなく、もう何度目になうかわからないその台詞に根気よく噛み付く。

「ふざけないで!あなたの行動がどれだけ周りに迷惑だと・・・!」

「うるさいなぁ・・・あっ」


そーだ。りんごちゃん達も巻き込めて尚且つ面白いこと思い付いちゃった。


ニタリと笑うエコロその笑顔はどう見ても無邪気なものではない。


「ねぇ、だったらさぁ」


僕と一緒に、【遊ぼうよ♪】


ブオン、と重々しい音と共に、りんご達の意識は途絶えた。



         *



「なんだぁーこいつらぁ?」


不細工な少年が公園に倒れている少女たちを見て顔を歪ませた。後ろにはこちらも不細工な少年が仁王立ちをしている。


「おいおめーら、ここは俺たちの憩いの場なんだよぉ」

「俺たちの許可なしに寝てんじゃねえよ!今すぐ謝ってザックリマンシール寄越せよ」


ふん、と鼻を鳴らして言う不細工少年Aは自分の間違いに気づいてないらしい。Bがすかさず突っ込みを入れる。


「いや、それザックリじゃなくてビックリ・・・」

「そうあるザックリじゃなくて、ビックリある」


ザックリ、と不細工な少年Aの頭から響く良い音。あれおかしいなー目の前が真っ赤だと思った次の瞬間には激しい痛みが不細工少年Aを襲う。


「ぎゃああああああああ!!!あ、頭があぁ!!」


叫ぶA。あまりの痛みに目が白くなる。目の前が真っ赤。お母さんごめんなさいいつも悪さばっかりしてごめんなさいだけど今回ばかりは生死に関わることだから助けて。等と都合のいいことを考える。

そんな様子のAを見て青ざめるB。冷静に考え先程の声の主を見る。ていうかこの声聞いたことあるくね?前にもこんなことあったよね。あ・・・。やっぱり、と口をパクパクさせる。もはや目は涙目だ。


「お、おめえは・・・!」


Bがなんとか声に出して言えたのはそんな短い言葉。目の前にいる少女は自分達のトラウマそのものなのだ。

赤茶色の髪。異国の服。チート過ぎる傘、更に口には酢昆布と装備した少女。

万屋の食いしん坊にして歌舞伎町の女王、神楽様だ。彼女によって壊された建物、死にかけた人は数知れない。


「何鼻垂らして寝てる女に話しかけてるあるか発情期あるかクソガキ共」


はん、と小馬鹿にしたように言うと「ガキ」という単語にむっときたAが頭から血を出した状態で叫ぼうとする。

「お、お前だって・・・て、痛いまだ頭痛い!!!」

「よしよしー定春まだ離しちゃだめよー」


撫でるように愛犬(?)話しかければ「うわん」とくぐもった鳴き声がした。少年はぎょっとした目で叫ぶ。


「いや止めさせろよ主人が何言ってんだよ!!!?」

「止めさせて欲しいんだったら酢コンブ20年分を持ってくるよろし」

「ふざけんなそもそも一年間の・・・20年!?」


あまりのショックに少年はありえない、と言うような微妙な表情をする。ありえないくらい不細工な顔で。本当、マジありえないくらい不細工。

その顔を歪ませ少年は無理矢理定春の口から離れる(ガリッという嫌な音が聞こえたのを相方の少年は聞いた)。もはやここで遊ぶのは諦めた。


「ち、ちくしょおおおお覚えてろよっ!!」

「その台詞あきたね」


ありきたりな台詞を吐き捨てて走り去っていく少年たち。いやお前らそれ何回目だよといつのまにか集まっていた子供達から突っ込みをくらうしまつだ。ガキだなと自分も子供ということをこの際棚に上げて逃げる少年たちに吐き捨てた。さて、と後ろを振り向いた。うるさい虫を駆除してもまだまだ問題はある。この少女たちだ。


「どこから来たんだろう。見たところ異国の人間(?)ぽいけど・・・」


ここにほおっておいても問題になるのがおちだろう。仕方がない、と定春の背に二人の少女を乗せた。
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