キャラなう。

キャラの気持ちを聞いてみる?
それともなんでも(!?)探偵団のレポートを見る?
◆+10な彼。 

*コラボCP

朝、目が覚めたら、やたらめったら身体中が痛かった。
この表現だと色々と誤解を受けそうだが、別段やましいことは何もしていない。
腰だけではない、ギシギシと骨全体が痛い。
まるで、成長痛のようだ。

今にも落ちそうな瞼を擦り、仕方無しに立ち上がる。

…と、鏡の中の自分は見慣れない姿で。

「…は?」

堪らず発した声も、寝起きだから低いという理由がそぐわない程、低いものだった。

それもその筈、確実に自分の背は少し高くなっており、顔も少しだけ…「大人」になっている。
(大人では、あるのだが。)

「……昨日俺は、何をした?」

思い出せ、と己の頭をガシガシ掻けば糸を辿るように、記憶が思い出される。

愛しい恋人を野獣の手…いや、悪い虫から守る為に、日々最強の札を構造している。

勿論、最強の札を作る程肉体的な疲労は溜まるし、間違えれば反動もデカイ。
一応「天才」である己だが、時折失敗もある。
…災い転じて福と成す、失敗は成功の元でもあるため、最強の札は結果的に完成しているのだが。

愛しい恋人は、あまりにも鈍感だ。
自分がいかにたくさんの魔の手から狙われているか、自分がいかに可愛いかを、理解していない。
何回も説き、警戒させようとするが何度も否定される。
いい加減、気づいてほしいのだが。
…そんなとこも可愛いと思う自分は、もはや末期だろう。
ともかく、そんな可愛い恋人の為自分の為、徹夜して札を作り上げた。
途中、確かに失敗し頭が痛くなった記憶はある、が。
…その場限りのリスクだと思っていた。

そのリスクが、翌日―今、訪れているのだろう。

「…10年後、くらいか?」

ハッキリとは分からないが、少し変化した顔立ちと声の低さからして、おそらくそのくらいだと思われる。

10年後のアイツは、変わらず可愛くて淫乱のままなのだろうか。
そう考えるだけで、将来が楽しみになる。
…単純だな、俺は。

ここにはいない恋人に、そっと笑みながら、窓から差し込む太陽の眩しさに、目を細めた。


――
いっちーはあんまり変わらないが、霧哉さんのエロさと可愛さは増してそう( ´艸`)

2013/09/22(Sun) 20:26

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