キャラなう。

キャラの気持ちを聞いてみる?
それともなんでも(!?)探偵団のレポートを見る?
◆休憩時間にて 

凍夜「先輩、何してるんですか?(きょとん)」

架「俺…こういうこと知らなすぎるな、って…いつかのためにも、ちゃんと覚えなきゃ、な…(耳赤らめながら、とある参考書を読み)」

凍夜「…先輩には避妊方とかじゃなくて、こっちがいいんじゃないですか?(男同士のセ*クス方法の本を渡し←)」

架「っ!…まあ…タチできるようにならなきゃ、な…。いつか必要になるかもだし…瑠璃さんにも「タチしたら?」って言われたし……(赤らめるも、本を受け取り)」

凍夜「でも先輩、誰と付き合ってもタチになれなさそうですよね(←)」

架「ぶっ!…わっかんねーだろっ、律さんみたいに相手が可愛かったら、タチになるかもだし」

凍夜「…百合みたいですね(←)」

架「…なんか言ったか?凍夜(←)」

凍夜「いいえなんでも。…あの人のことはどうするんですか?」

架「…留守電かなんかに入れて、謝ってから会えるかどうか聞く。これで無理だったら、潔く俺から離れる。…アイツには可愛い子もカッコいい奴もたくさんいて、選り取り緑だし(ふ、と笑い)」

凍夜「…そう、ですか」

架「それに、元々俺がアイツの恋の邪魔をしたんだ。俺さえいなければ、アイツは他の人と幸せになれたし…。だから逃げはしねェけど、会えなかったらちゃんと諦める。これ以上邪魔はしたくねーしさ」

凍夜「…フラレたら、やけ酒手伝います」

架「さーんきゅ、凍夜。…アイツはさ、気づいてねーんだよ優しいから。俺といたらこれから先後悔することも、周りにはもっといい人がいることも。案外世界が狭いんだ、アイツは…。だから、アイツの為になるなら、なんだってする。それが俺なりの優しさだし、けじめだから」

凍夜「…そう言いながら、泣かないでくださいよ」

架「煩いぞ凍夜。…仕方ねーだろフラれるって分かってて、電話すんだから。ホント、バカだよなアイツ…俺が傍にいたって、無力なだけなんに」

凍夜「…まったく…、…先輩の優しさはいいとこですが、優しすぎてたまに傷ですよね。…無理、しないでくださいよ」

架「…優しくねーよ、こんなん自己満にしかすぎねー。…まあ…努力する、」

凍夜「電話、出るといいですね」

架「あぁ。…電話、してくる(立ち上がり事務室を退室し、左手の薬指を飾る指輪に口づけ、携帯を強く握り、電話をかけて)」


―この間はゴメン。オマエに迷惑かけたく、なかったんだ。それでも、黙って出ていって、ゴメン。…直接、話させてくんね?もし、させてくれんなら、電話…待ってるから。…好きだ、大好き、愛してる、ゴメンな…


流れ星に、願いを、もう一度。

2013/10/09(Wed) 15:47  コメント(0)

◆強気男前美人's( ←)の楽しいデート! 

夜の帳が降り、金色の月が浮上する、時刻。
ネオンに包まれるビル街の、電灯の下。
ズボン越しからでもわかる、スラリとした足に、艶めく藍色の髪とルビーのように美しい瞳を持つ青年は、細く長い指を飾るダイヤモンドに、口角を微かあげた。

ペアリングの片割れ持つ、チャラ男な面と真面目な面を兼ね備える、恋人には告げていないが、少年なりに真剣に働いて稼いだお金で、購入したもの。
しかし、今待ち合わせしているのは恋人ではない。

わんこのような恋人と付き合っている、親友だ。
同じ学校に通っているわけではないが、大人の遊技場によく通う二人は、いつの間にか親友になっていた。

「…来んのおせーよ」

「るせ、大体急に呼び出すオマエが悪ィんだろ」

ぼんやりと電灯により、微か和らいでいる闇から現れた、赤髪の親友に悪態を吐いた。
そんな少年に、赤髪の少年も負けじと返す。
しかし、互いとも口調が荒いだけで、然程怒っているわけではないのだ。

「オラ、いくぞ」

「たく、……んで、どこに行くンだ?」

ぶっきらぼうに、且つ俺様っぷりに言う親友に、赤髪の少年は小さく息を吐きながら、首を傾げる。
すると、ルビーの瞳を妖しげに光らせる少年は、強気に且つ愉しげに笑った。

「久々だろ?―ゲーセン」


喧噪が飛び交う、人工的な光に包まれる店内に、赤髪の少年は微か眉を寄せた。
勿論嫌いなわけではないが、久々に耳にすると、煩さに思わず眉を潜めてしまう。
一方、藍色の髪の少年は然程気にしていないのか、店内をズンズンと歩いた。

向かう先は、革製の大きな背凭れとゴム製のハンドル、そして大きな画面のついている、対戦ものの機械。

藍色の髪の少年は、それの傍らに立つと、強気に笑みながら赤髪の少年を見つめた。

「…負けた方が、アレのどれかを着るってのはどうだ?」

藍色の髪の少年が指を指す方向に視線を向ければ、ピシリと石のように赤髪の少年が固まった。
どう見てもそれは、男であり且つ可愛らしい見た目でもない自分らが、似合うはずのないもので。

負けたら着なくては、ならない。
逆に、こちらが勝ったら藍色の髪の少年に、恥をかかすことができる。
いや、恥をかかせたいというより、勝負事に弱気になって逃げるなんざしたくねェ。
それに、…俺自身があんなの着たくねェし。

赤髪の少年は、負けじと形の良い唇を吊り上げて、強気に笑んだ。

「上等、吠え面かかせてやんよ」


某ゲームのように、相手を陥れるものや、自分が有利になるアイテムが存在しない、カーレース。
正真正銘、実力だけで闘うしかないゲームだからこそ、楽しい。

二台だけだと流石に味気がない為、CPUを交えてのレースにした。
勿論、CPUに負けることはまずないが、邪魔者という障害があってこその、ゲーム。

少年らは、端から見たら真剣そのもの表情で、レースに挑んでいた。
しかし、時折互いを挑発する声が発せられる。

「後一周だぜ?追い抜けるか?」

ファイナル・トラックに差し掛かり、優勢を保っている赤髪の少年が、口角をあげて笑った。

飛鳥は低く舌打ちをするも、すぐに口角をあげて、小さく笑う。

「たりめーだ。俺の勝負強さはテメェが一番知ってンだろ?」

それに対し、低く笑った赤髪の少年が強くアクセルを踏む。

やがて、二台がゴールテープに向かい、僅差である一台がテープを切ったのだった。


「俺の勝ち、だな」

俯く少年を、ククと低く笑いながら見下ろす少年は意気揚々に、コスプレ用の服がズラリと並んでいるプリクラの機械へと向かう。

対して俯く少年は、これから襲うだろう羞恥に耳を微か赤らめ、悔しげに唇を噛みながら、意気揚々とする少年を睨んだ。

「ンな顔すんな。男に二言はねェだろ?―夕舞」

夕舞と呼ばれた赤髪の少年は、ビクリと肩を跳ねさせるも、虚勢を張って言い返す。

「たりめーだ!」

「ならいいだろ、…着いたぞ。これとかどうだ?」

コスプレ服の並ぶ場に着き、藍色の髪の少年は愉しげに笑みながら、一番露出が多そうな短いゴスロリを手に取る。

カッ、と耳を真っ赤にしながら夕舞は藍色の髪を、掌で叩いた。

「死ね!誰が着るかンなの!」

「たく、…ならしょうがねーなあ…優しい俺様だから、これにしてやるよ」

やれやれとわざとらしく息を吐き、横暴に言い放つ親友…いな悪友に、夕舞は怒りにプルプルと震える。

そして、そんな夕舞を他所に淡い桃色の服を手に取った少年は、空いている片方の手で、長い白い衣装を手にした。

「っな…!こんなん、どこのイメクラ!」

「いいだろ、わんこにも見してねーんだし。…まあ、オマエがボロ出して見せちまう可能性は、大いにあるだろうが」

暗に、オマエは爪が甘いと言われ夕舞は悔しげに、少年を睨む。
決してこれから撮るプリクラを恋人には見せない。
固く誓った夕舞は、淡い桃色の服を引ったくり、カウンターにいる店員に衣装代を払い、ブースへと入った。

それに続き、藍色の髪の少年もブースへと続いた。


「っ飛鳥…これ短すぎンだろ…」

着替え、プリクラ機のブースに入ったのはいいものの、いざとなると羞恥が襲う。
推定膝上10p程までしかない丈のスカートに、ご丁寧に乗せられた帽子。
派手な柄というわけではない辺りが、余計に羞恥を味わわせる。

「似合うぜ?…夕舞」

そんな夕舞に対し、眼鏡という名のオプションと聴診器を首から提げ、長い白衣を纏う藍色の髪の少年―飛鳥は、妖しげに笑った。

勝負に勝った飛鳥は、白衣を身に纏う医者。
そんな飛鳥に対し、負けた夕舞は淡い桃色の服を纏うナースだ。

「誰が嬉しいかバカ…っ、どこ触ってンだ!」

「先生に対してその言葉遣いはなんだ?…診断してやるから大人しくしてろ」

そういうオマエは先生にしては、なんて横暴ぶりだ!

夕舞は羞恥と悔しさに軽く睨みながら、太股を服越しから擦る悪友の手をつねる。

「ジョーダンだ」

クスクスと笑いながら離れ、金をプリクラ機に挿入する飛鳥を睨みつつ、夕舞は続いて金を投入する。

「これ、アイツら見たら嫉妬すっかな。…寧ろ徹なら萌えがなんだの言って萌えてそうだが」

「……慎一はするかもな」

意気揚々と、フレームやら画質やらを選ぶ悪友の問いに、夕舞は小さく息を吐いた。


イタズラやらちょっとしたセクハラをしてくる飛鳥を叩きつつ、何とか地獄の羞恥タイムを乗り越えた夕舞は、印刷されたプリクラに絶句した。

「っ、なんでそんなに露出とか、直接的に危ないことしてねーのに、こんなにやらしくなんだよ!」

「さあな俺の色気のせいじゃね?」

絶対オマエそう思ってないだろ。
あっけらかんと首を捻る飛鳥を睨み、夕舞は小さく息を吐いた。

撫でているのは太股やら腰やら、際どいと言えば際どいが、直接的にマズイ所ではないのに。

それにしても、…男子高生のノリは恐ろしい。

プリクラを、用意されているハサミで切りつつ、飛鳥をチラリと見た。

「これ、徹に着せてもよさそうだな。徹がナースで俺が医者。ンで聴診器当てたり注射をあそこにいれ「黙れ変態!」」

ニヤニヤと愉しげに笑みながら何やら怪しいことを言う悪友、いや変態に夕舞は真っ赤にしながら蹴りを咬ました。

「…まあ…慎一がナースで俺が医者だとしても悪くねーな…、…今度慎一に着せるか、」

軽く息を吐くも、わんこのように可愛らしい恋人のナース姿を思い浮かべ、小さく笑む。

騒がしい店内の中、強気美人二人に声をかけようとした男性らだが、二人の様子に諦めた様子で去るのだった。


――

慎一さんも徹さんもナース似合いそうヽ(≧▽≦)/←
医者になった飛鳥と夕舞がそんな二人を…腐腐腐←

2013/10/05(Sat) 12:26  コメント(0)

◆+10な彼。 

*コラボCP

朝、目が覚めたら、やたらめったら身体中が痛かった。
この表現だと色々と誤解を受けそうだが、別段やましいことは何もしていない。
腰だけではない、ギシギシと骨全体が痛い。
まるで、成長痛のようだ。

今にも落ちそうな瞼を擦り、仕方無しに立ち上がる。

…と、鏡の中の自分は見慣れない姿で。

「…は?」

堪らず発した声も、寝起きだから低いという理由がそぐわない程、低いものだった。

それもその筈、確実に自分の背は少し高くなっており、顔も少しだけ…「大人」になっている。
(大人では、あるのだが。)

「……昨日俺は、何をした?」

思い出せ、と己の頭をガシガシ掻けば糸を辿るように、記憶が思い出される。

愛しい恋人を野獣の手…いや、悪い虫から守る為に、日々最強の札を構造している。

勿論、最強の札を作る程肉体的な疲労は溜まるし、間違えれば反動もデカイ。
一応「天才」である己だが、時折失敗もある。
…災い転じて福と成す、失敗は成功の元でもあるため、最強の札は結果的に完成しているのだが。

愛しい恋人は、あまりにも鈍感だ。
自分がいかにたくさんの魔の手から狙われているか、自分がいかに可愛いかを、理解していない。
何回も説き、警戒させようとするが何度も否定される。
いい加減、気づいてほしいのだが。
…そんなとこも可愛いと思う自分は、もはや末期だろう。
ともかく、そんな可愛い恋人の為自分の為、徹夜して札を作り上げた。
途中、確かに失敗し頭が痛くなった記憶はある、が。
…その場限りのリスクだと思っていた。

そのリスクが、翌日―今、訪れているのだろう。

「…10年後、くらいか?」

ハッキリとは分からないが、少し変化した顔立ちと声の低さからして、おそらくそのくらいだと思われる。

10年後のアイツは、変わらず可愛くて淫乱のままなのだろうか。
そう考えるだけで、将来が楽しみになる。
…単純だな、俺は。

ここにはいない恋人に、そっと笑みながら、窓から差し込む太陽の眩しさに、目を細めた。


――
いっちーはあんまり変わらないが、霧哉さんのエロさと可愛さは増してそう( ´艸`)

2013/09/22(Sun) 20:26  コメント(0)

◆+10な彼ら。 

*コラボCP

カラン、と来客を告げるベルを鳴らした青年は、既にカウンター席に座っている「恩人」に声をかけた。

「架さん」

呼ばれた青年は、昔から変わらない蒼穹の眼差しで、青年を見上げる。
変わらない強さと優しさに、声をかけた青年は、以前より柔らかくなった銀の瞳を細めた。

「お久しぶりです、」

「だなー、…相変わらずだなあ冷、そんなにかしこまらなくていいのにー」

隣に腰をかけた青年は、軽く頭を下げる。
自分に対して変わらない接し方に、三十路とは思えない程童顔な青年は、クスクスと笑った。

「オマエら、ほんと変わらねぇーな」

グラスを磨きながら、小さく笑みを溢すのは、童顔の青年が過去にお世話になった、この店のマスターだ。
直接、銀の瞳を持つ青年はマスターと関わりがあるわけではないが、童顔の青年を慕うが故、全くもって他人というわけはない。

「アンタは更にフケたな、じじい」

「ちょ、冷!」

「あ?おっさんのダンディーさがわからねぇか?ん?」

前回会ってから数年も経つというのに、顔を合わせれば、まったくもってあの頃と変わらない雰囲気が、漂う。

これからまた何年経っても、きっとこれから先も、変わらないんだろうな。

「…変わらないですね、マスター」

童顔の青年が溢した笑みに、マスターは気前のいい返事をし、銀の瞳を持つ青年もまた、小さく笑った。

「…オゴリだ。飲め」

差し出された白いカップには、マスター手製のコーヒーが、暖かい煙を棚引かせている。

青年らは、カップの取っ手に指を絡めれば、一口と嚥下した。

「「…あったかい、」」

変わらぬ優しさと、温かさに、3人は柔らかい笑みを、浮かべた。


――

何年経っても、変わらないんだろうなあコイツら(笑)

2013/09/22(Sun) 11:06  コメント(0)

◆−8な彼。 

*コラボCP
*バーにて


気前のいいジャズが店内に響く、「彼ら」お馴染みのバー。
そんなバーの机に、ダン!と氷の入ったグラスが叩きつけられた。

「だれだっ、おれをこんなにしたのは!」

店内には、この場にはそぐわない少年のようなテノールが響き渡る。
いつもより幾分も大きい深紅の瞳を吊り上げる少年は、近くで騒いでいた仲間を睨み付けた。
しかし、いつもにましてそれは迫力が、なく。

それを耳にした仲間と実の兄は、愉快そうに笑った。

「っふ、ははは、飛鳥ちゃんかわいー。ちったいなあ」

脇の下に手を差し込まれ、くすぐったさと揶揄に反論しようとするが、フワリと身体が宙に浮き、飛鳥は地につかない足をジタバタさせる。

「ちったいゆうな!はなせっ、あにきも笑ってんなっ」

「っははッ、わりーわり。懐かしいからつい、な」

飛鳥の兄と、張本人以外は酒が回っているからか、本来では有り得ないことが起きようが、平然に受け入れている。

飛鳥の兄、遊馬は過去の飛鳥を思い出してかクスクスと笑う。

張本人は、持ち上げられている飛鳥を横目に、長い銀髪を小さく揺らしながら、笑った。

「なーここも小さいのー?」

ケラケラ笑いながら、股間に伸ばしてきた手を、小さい掌で飛鳥は叩き、涙目で睨みながら首を真っ赤にし、ボソボソ告げる。

「ダメ!ここはとーる以外、さわっ、ちゃ…」

何を言っているかは仲間には分からなかったが、涙目に加えて真っ赤な姿にやられたらしく、鼻を押さえている。

そんな、無自覚に加え小さいながらもフェロモンを撒き散らす飛鳥に、遊馬と筧はクスクスと笑った。

「筧。カメラ。加藤徹に渡す」

「あいあいさー!」

楽しげな二人の策略に気づけていないのか、降ろされた飛鳥はまだ恋人を想い、赤らめながらモジモジと太股を擦り合わせている。

「な。飛鳥。誰にならここ、触らせていいんだ?」

飛鳥の小さいながらも主張する、テントを張った自身をズボン越しから指先でツ、となぞる遊馬が、問いかける。

飛鳥はフルリ、と四肢を震わせながらモジモジと太股を擦り合わせ、遊馬を見上げながら、真っ赤にし深紅の瞳には涙をいっぱいに溜め、甘い声で紡いだ。

「ひゃ、あん…っ!っ、とーるじゃ、なきゃ…、ダメだ…っ」

おそらく、絶妙な、アングル。

己の後ろで撮っていた筧に目配せをすれば、親指を立てられる。
さすが盗撮のプロ、いやへんた…、…さすが、筧。

真っ赤に加えて涙目、甘い声に恥ずかしがりながら、ボソボソと告げる様子、くねる肢体。

これを加藤徹にあげたら、どんな反応すんだろうな。
クク、と楽しげに笑った遊馬と筧はロックのカクテルを、一気に煽るのだった。


――

小さくなっても、徹さん大好きと強気は変わらない!←
しかし恥ずかしいから、ボソボソとね!←
ここでもでしゃばる筧さんと、楽しんでる遊馬が好きですが何k(ry←

2013/09/17(Tue) 22:47  コメント(0)

◆−?な彼。 

*コラボCP
*ショタ化

魔界の朝は、"他の世界"とは違い、暗い。
寧ろ、夜も昼も朝も対して変わらない。
しかし朝は真っ白な月が、昼は真っ金な月が、夜は真っ赤な月が昇る。
窓から覗き、視界に飛び込む月が真白なことを確認した龍黒は、体を起こした。
しかし、眠た目を擦った掌に違和感を覚え、マジマジと掌を開いて閉じてを繰り返しては、何度も己の頬を、違和感を覚えている掌でつねる。

何が起きるか分からない魔界とはいえ、こんなことが自分に起きるのは初めてで。
龍黒は、深紅の瞳を見開きながらベッドのスプリングを軋ませ、主人の元へと急いだ。

長い足を組みながら、赤いメッシュの入った黒髪を掻きあげ、片手に本を読む主人に、声をかける。

「そーし!おれに何かしたり、したっ?」

上がる声は少年のように高く、見上げなければ見えない主人の顔に、戸惑いを隠せない。
視点の低い世界は、まるで異世界にも感じる。
そんな龍黒に、そーしはクスクスと笑いながら立ち上がり、柔らかく短い、金の混じった黒髪を撫でる。
本来なら、自分より高い身長に長い髪。
しかし今は、自分より幾分も小さく顔立ちも幼い。

「あ?ちっと実験体になってもらっただけだ。懐かしいだろ?」

髪もあの時並みに短いし、とクスクス笑いながら短くなった髪を撫でられ、龍黒はくすぐったさに肩を跳ねさせた。

あの時、とはそーし…いや正確には創詩が、父に剣…否「龍黒」を貰った時のことだ。
「龍黒」という名の、漆黒に金が混じった剣は、本来剣のままなはずだった。
しかし、創詩の代々多大な魔力を携えている黒川家は、剣を擬人化にそして擬態化させることができる。
もちろん、それらが出来るのは黒川家の中でも数少ない。
そんな数少ない中に、創詩は含まれていた。
生まれながらにして黒川家の中でも、多大な魔力と技量を持つ創詩。
そんな創詩がまだ幼いまま、小さな身体にしては大きな剣で、擬人化させた時に現れたのが、龍黒の擬人化バージョンだ。
その頃の龍黒はまだ剣が短く、もちろん擬人化した龍黒の髪も背も短い。
その為、二人共々月日を経て大きくなった今とは異なり、幼い頃龍黒は髪も背も短かったのだ。

懐かしい自分を省みれるのはいいが、しかし今日は久々に愛しい恋人に会える、大切な日。

龍黒はアワアワと慌てながら、大きな深紅の瞳に涙を溜め、一生懸命創詩に訴える。

「やだっ!きょーはにーなに会うのっ!だからこんなちっちゃかったら、ダメっ」

短い腕をパタパタと振る姿に、創詩はクスクスと笑いながら、ダメだと声を立てて笑う。

「たまには愛でられて、向こうに主導権渡してやれ。俺が送ってやるから」

「やだ、ダメ!デートだからそーし来ちゃメッ!」

腕を引かれ、頭を撫でられながら嫌がる様子は、まるで幼稚園に行きたくない子供と、そんな子供をあやす親のよう。

案の定、柔らかい頬をぷくううっと膨らましながら、涙目で睨む龍黒は、拗ねたのかベッドに潜り込んでしまう。

「たく、」

そんな子供のような、仕事としてのパートナーに、創詩は少しずつつ金色に輝く月を仰ぎ、小さく笑むのだった。

――

龍黒がアホww←
翔太並みのガキだが、翔太よりは腹黒じゃない為、こんなにアホになるw
完全に父親と子供www

2013/09/17(Tue) 22:22  コメント(0)

◆+10な彼ら。 

*コラボCP
*蜜来の屋上にて

涼しく、爽やかな風が身を包む中、久々に吸い込んだ空気と一望できる景色に、持ち前の赤髪を揺らす青年は、ニッと笑った。

「久々だな、ここ。なぁ?女王蜂会長?」

昔のあだ名で呼ばれた金髪の青年は、眉を寄せるも懐かしさに目を細めながら、頷く。

「あぁ。だが、」

しかし、言葉を濁しながらチラリと視線を投げ掛けた先には、短くなった銀髪を揺らす、青年がいる。
持ち前の翡翠の目を輝かせて見る先にいるのは、懐かしい景色ではなく、赤髪の青年。

「ゆーまーっ!久々だね、元気にしてた?この間も優勝したんだってっ?」

背景にハートを撒き散らせながら赤髪の青年に飛びつくのは、10年前から赤髪の青年(青年の尻)を追う、筧亮一だ。

ない狐の尻尾をブンブンと振る様子に、赤髪の青年は呆れた声を出すも、小さく礼を述べる。

赤髪の青年は、何年もの過酷なリハビリを乗り越え、数年前からプロのバスケット選手として、巷を騒がせている。
リハビリを終え、プロになった時には既に年をそれなりに重ねていた為、後数年もしたら彼は指導員として、活躍する予定らしい。

それも、大好きな…愛しい恋人が、支えながら全力で自分を愛してくれたおかげだ。
今この場にはいない恋人を想い、赤髪の青年は口元を緩める。
早く会いたい。
早く会って、キスして、眩しい笑顔を見て、抱きしめあって、身体を繋げたい。
いい年にも関わらず、思春期な尻の青いガキのような自分に、赤髪の青年は思わず苦笑いをする。

「夕舞も、かいちょーも変わらないね。ここにはいないけど、多分副会長も。そして俺も、」

ふ、と優しい笑みを浮かべながら空を仰ぐ銀髪が、風に浚われる。
年月が経ったからかわからないが、殊勝なことをいう銀髪の青年に二人は目を瞬かせるも、そうだなと小さく頷く。

懐かしい、あの日々が。
暇さえあれば屋上に侵入し、笑いあったあの日々が。

「…また、こうして会いたいね。」

柔らかく笑みながら交わされた約束に応えるように、金髪の青年と赤髪の青年は空を仰ぎながら、首を大きく、振るのだった―。


――
+10な彼ら。
夕舞はプロバスケ選手→指導員とかになりそう。
筧と迅、譲…はどうなんだろ。
とにかく筧は、なんだかんだでずっと変わらず、夕舞を追いかけそう(笑)

2013/09/17(Tue) 21:53  コメント(0)

◆+7な彼ら。 

*コラボCP
*高校生バージョン

夕日が昇り、太陽が沈んでいく放課後の、時間。
空が綺麗に赤く染まるのを横目に見ながら、蒼穹の目を持つ黒髪の少年は、まだほんのりと温かいポテトを銜える。
目の前のソファーに座る二人は、端から見て恥ずかしくなるくらいの、ラブラブぷりを発していた。
…表面上だけ見ればただの討論だが、少年からして腐れ縁の親友が、恋人の尻を撫で、それに対し赤らめながらも軽くいなすだけという様子は、ただのイチャイチャにしか見えない。

「っ、ケツ触んなバカ!」

「えー…そう言いながらも嫌じゃないでしょ?円」

ニマニマと意地の悪い笑みを浮かべながら、夏服の薄いズボンに覆われる尻を撫でるのは、蒼穹の目を持つ少年の腐れ縁の、安海新一だ。
中学だけ少年とは異なるが、小学校時代は一緒であり、性格も似ているからか、いつかしらか行動を共にすることが多くなったらしい。

対して、尻を撫でられながらも満更ではないからか、真っ赤にするも軽くいなすだけという少年は、新一の恋人の速川円だ。
少年と新一からして、彼は高校から知り合った親友だ。
柔道を習う彼は、柔道部のエースである。

そんな二人の様子を横目に、蒼穹の目を持つ少年、青羽翔太は拗ねたように、冷めはじめたポテトをシャク、と食べた。
いつも一緒にいられる彼らが、羨ましい。
自分の可愛い可愛い恋人は、残念ながらいつも共にすることはできない。
彼は他校であり、中々会う機会が設けられないからだ。
それでも、たまに遊んだり彼を抱いたり…彼をめいいっぱい愛しているのだけど。
恋人のことを思い浮かべているからか、自然と頬が緩む。

「今度さ、ダブルデートとかしたいよな。…エッチの見せあい、とか」

そんな翔太に小さく笑みながら、新一が溶けたシェイクを飲む。
そんな新一に対し、円は飲みかけていたジュースに噎せ、思いっきり咳き込んでしまった。

「っな!何言って…!そんなこと公の場で言うな、バカ!」

「へー…円、ここじゃなかったらいいんだー!やっぱり満更じゃないんでしょー?」

「なるほど、さすが円。エッチだなあ、やらしっ」

真っ赤にしながら涙目で新一を睨む円に、翔太と新一はクスクスとわざとらしく小首を傾げて尋ねる。
更に息を詰まらせた円は、プルプル震えながら冷めたポテトをシャク、と摘まみ、視界に移った沈む夕日を軽く睨むのだった。


――
放課後とか、寄り道とか好き(*´ω`)
三人は仲良しだから、よくこんなたわいもないことを話し、円を二人して弄ってるw
巧真くんがいたら、巧真くんも弄るんだろうなあ二人はw

2013/09/17(Tue) 21:14  コメント(0)

◆SS/Lostof … 

*ノンケ→ノンケ
*攻め視点
*シリアス、独白。



―君が、好き、好き、好きだよ。

淡い桃色の世界の中、眩しい笑顔の君に、そう告げられたなら。
灰色の世界に、独り、閉ざされなかったのかも、しれない――。

無機質な白を基調とした、必要最低限のモノしかない一室で、青年は写真のついた葉書を、力なく握りしめた。
鮮やかな写真に映る、人が良さそうな青年の眩しい笑顔は、自分の大好きなものそのもので。
けれどその笑顔は、…俺のものでは、ない。

変わらぬ眩しい笑顔が、現実逃避からだろうか、淡い桃色に包まれているように見えた。
しかしそれは、窓から射した影が灰色の世界を作ったことで、否定される。
わかっていた、あの時、何故か、彼が遠くにいなくなってしまうことを。
"親友"という関係が、自分が抱く穢い想いのせいで、打ち砕かれることを。
それが、わかっていた。
だから、…怖くて、誰かに自分の想いをそっと、灰色の世界に閉じ込めることを、心のどこかで、願っていたんだろう。

眩しい笑顔の隣には、純白に包まれた見ず知らぬ女の笑顔。
眩しい笑顔を浮かべる彼もまた、純白に包まれていて。
そんな写真つきの葉書こそが、彼と"親友"だったことを、今まで一番後悔させる。

変わらぬ眩しい笑顔があることに安堵し、
変わらぬ眩しい笑顔があることに絶望し、
変わらぬ眩しい笑顔が、…自分のものでないことに、ひどく虚しくなった。

男の自分が同性の男なんか、好きになるわけないと、思っていた。
けれど、触れる度に高鳴る鼓動と浅ましく、そして汚ならしく疼く身体が、その願いに似た何かを、裏切って。

好き、だった。
あの笑顔が、声が、優しさが、仕草が、誰よりも、好きだった。
男なんか好きになると思わなかった自分が、中学生のように脳内で彼を白濁に汚し、喘がせてしまうほどに―…。

眩しい笑顔に、透明な雫が注す。
見渡せば無機質な白、
思い浮かべれば淡い桃色、
自分がいるの世界は灰色、

俺が、失ったもの、それは――。

――
シリアス、相手の人の写真が結婚式のものと分かった人は果たしているだろうか、いたら想像力豊かです←
(あえて触れなかったので)

LostColorだとそのままなので、Lostof、みたいな色々なものにとれるように敢えてしました。

相手が女性とかドロドロでいいよなあ、とか(*´ω`*)

2013/09/02(Mon) 17:19  コメント(0)

◆SS/とある少年の証言 

*ケンカップルな二人を、第3者が中継
*第3者視点
*ギャグに近い


―ここ、とあるクラスである教室では、学校の名物が、見られる。

それは、このクラスの生徒なら誰しも一度は目にしたことがある、日常的に見れる光景である。

ほら、今日も、また。

「ぁあ"?テメェ何オレに向かって言ってんだゴラ。お堅い頭は心も堅いってか?あ?」

「バカにバカと言って何が悪い、不良が。第一心が堅いとか言わない。そういうオマエは、頭が空なんじゃないか?」

金髪に、赤のカラーTシャツに、ジャラジャラのアクセをつけたいかにもな不良が、眉を寄せる。

それに対して、いかにもな真面目っ子のクールでカッコいいと言われる男が、堅い声で言い返す。

たちまち二人の間にはバチバチと火花が散り、クラスにいる他のやつらは呆れた声を出すばかりだ。

もちろん、俺も。

そして、いつものケンカだからこの先がどうなるかなんて、既に分かっている。

きっと天変地異でも起きない限り、別の未来はこないだろうから。

重い(いや、ぶっちゃけ大して重くはないが)空気の中、クールの方が口を開く。

「この間もそうだっただろう。オマエの前立腺を触ったら「なんだコレ!」とか目を白黒させ「っうわぁああ!テメェ!殺すぞゴラァアア!」」

ほら、やっぱり。

頭が良く口も達者なはずのクールは、こういうことに対して羞恥がないからか、公の場で普通に口を滑らすのだ。

案の定、自分の失態を暴露された上に、内容が内容なだけに真っ赤になった不良は、説得力の欠片もない悪態を吐くのだ。

こんな光景を毎日目にしてるからだろう、大半が呆れるが残りの二分の一が黄色い歓声をあげながら、二人の様子を見つめるのだ。

不良はギリギリと胸ぐらを掴むも、根は意外に優しいからか頑固ではないからか、悪気もさらさらなさそうな天然なクールに「なんでいけないんだ?」と真面目に言われれば、真っ赤にしながらそっぽを向いてしまう。

そんな様子が黄色い歓声をあげる女子からしてみれば萌えなのか、目を輝かせる。
…俺にはよくわかんねーけど。

「っ、テメェ今度こそ絞める、ぜってーに!」

お、言い返したぞ。

いつもとは違う展開と、睨みながら放った言葉は、「普通の人」からしたら、相当な脅しになるだろう。
だが、相手が、悪い。

「…俺のをオマエの尻の穴でか?」

尚も天然発言をしたクールに、わなわなと震えた不良の怒りと羞恥が噴火する、瞬間。

―クラス全員は、生ぬるいながらも二人を見守る視線を、ケンカップルでありバカップルな奴等に、送るのだった。


――

こういう攻めと受けも大好き!
実は攻めはクールに見えて天然、そして嫉妬深いとかね(笑)

ケンカップルでありバカップル。そんな気がするw

2013/08/29(Thu) 18:12  コメント(0)

次の10件→
←前の10件
[TOPへ]
[カスタマイズ]



©フォレストページ