*神リナ20のお題*
□勉強
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神田は入団当初…
とある事に戸惑っていました、それは…
「あ〜!覚えられねえ!」
与えられた自室の中で教科書を見ている神田、その教科書とは…
「でぃ、でぃすいずあぺん?」
英語の教科書である
それは神田が黒の教団に入団した時の出来事…
(以下日本語会話)
『神田君入団おめでとう…』
『あぁ…』
『…と言いたい所だけど』
『…何?』
『黒の教団に入る為にはもう一つ条件があるんだ』
『…それは何だ?』
『それは……』
「畜生!何で英語を共通語にしてるんだ!日本語にしろ日本語に!」
英語の教科書と向き合っていた神田が無茶苦茶な事を言いだした
「クソッ!何が『日常会話ぐらい覚えてね♪』だ、あの眼鏡!」
入団式で会った教団室長の人を小ばかにしたような顔を思い出す…
「…畜生、腹減ったな」
まだ不慣れな環境で教科書と向き合っていた神田は精神的にも体力的にも疲れていた
「…確か食堂があったな」
もそもそと支度をして食堂へと向かうことにした神田、しかし…
「…ここはどこだ?」
教団の案内図と睨めっこをする事になった神田がポツリと呟いた
「…さっきの階段を降りてこの通路を真っ直ぐに来て…あ〜!なんで行き止まりなんだ!!」
今すぐ地図を破り捨てたくなる衝動に駆られた神田であったがそんな事をしたら本気で遭難してしまうかもしれないと思いぐっと気持ちを抑えた…
「チッ…えぇと…ここがココだとしたら…」
再び地図と睨めっこを始める神田…
余程集中していたのか…
背後に人が近付いている事に全く気が付かなかった…