創-フォレストファンタジアピュア-
□第2章:草原の魂唄
1ページ/2ページ
「ユーリごめん寝坊したっ!」
「おいルイスおっせーぞっ!6分遅刻ー!」
ルイスこと僕...ルイス・カルナーリは主人公。ユーリ・アルテストは、僕の学校の昔からの友達。
僕は全然ヘタレで、運動神経が悪くて、でもイジっぱりで。
それに比べてユーリは運動神経が良くて気が強くて目鼻立ちの整った人だ。
「ほんとごめん寝坊しちゃって;」
「ま、そんなことより、今日はどこ行くかわかるよな?」
ユーリは慣れた手つきで、ゲームマップを開き、[草原の扉]をタッチする。
タッチパネル式のゲームメニューは、魔法スキル、属性、アイテム、所持金、セーブメニューなどがある最新式のモデルメニューだ。
僕もその新装置は使ったことがあるが、前のゲームの名残のせいか、全く使いこなせていない。
自分のタッチパネルを広げて悪戦苦闘してる僕にユーリは真剣な表情で話しかけてきた。
「今日は、草原の主"クオウ"と戦うからな。あいつは冗談抜きでバカ強ぇ」
名前だけは聞いたことがある。かつてこのゲームギルドの中で最強と詠われた勇者でさえ殺されてしまったとされている幻の主だ。
「え、でもそんな強いの倒せるの?」
「ま、とりあえず、もっと強い敵がたくさんいる。そいつらに勝たなきゃこのゲームは達成されないんだけらやるっきゃないだろっ!なっ^^」
相変わらずの心強い意気込みで羽根を用意 し飛び立つユーリに遅れないように、少年もシルフ族特有の水色の羽をだし、一気に地面をけった。