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□傍に…
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沖田目線

日に日に弱っていく体を感じながら、土方さんのことを考えていた。

「土方さん…」

なんとなく呟いた。その声は部屋に吸い込まれて消える…と、思っていた。

「何だ?」

突然、ふすま越しに大好きな人の声が聞こえた。

「土方…さん…?」

「何だ?」

ふすまが開いて、今まで見たこともないような優しい表情を浮かべた土方さんがいた。

「ずっと来れなくてすまなかったな…体調はどうだ…?」

土方さんが来てくれて、心配もしてくれて…でも…伝染してしまったら…?新選組を背負っていく土方さんがいなくなったら…そんなことを思っていたら勝手に思ってもいないことを口走っていた。

「土方さん、何で来たんですか?仕事も忙しいんでしょう?もう、来ないで…くださ…」

何でこんなことを行っちゃったんだろう?自分でもよくわからなくて、涙がぽたぽたと布団の上に落ちる。
土方さんは機嫌を悪くして帰ると思った。なのに…

「何言ってやがる…そんな顔して言われたって説得力ねえよ。」

いつもよりずっと優しい土方さんの声に、間の抜けた声が出てしまった。
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