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□僕のすべてを君のために
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土方さんを訪ねて、近藤さんが殺されたわけを聞きに行った。土方さんが何かをしたわけではないとわかっていた。それでも、どうしても許せなかった。
「沖田さん!」
彼女は、何か言いたげな目でこちらを見ていた。
「何、千鶴ちゃん」
「土方さんは、必死で近藤さんを助けようとしたんです…。だから、だから…」
そんなことはわかりきっている。そんなに君はあの人のことが好きなの?
「土方さんのことは君に任せたよ、千鶴ちゃん」
千鶴ちゃんの言葉をさえぎって、別れの言葉を告げた。