Main

□とあるオカマの禁断目録〜序章〜
1ページ/3ページ

千鶴目線

今日は梅雨時にもかかわらず、天気はよく晴れていた。今は、たまった洗濯物を干しに庭に向かっている。

「なぁ総司〜。お前は伊東さんのことどう思う?」

前から歩いてきたのは平助君と沖田さんだった。1ヶ月ほど前に入隊した伊東さんについての話のようだ。

「どうって…嫌に決まってるでしょ。しかも最近よく僕に話かけてくるんだよね…思い出すだけで気持ち悪い」

…沖田さん、それは言いすぎじゃあ…

「お?千鶴一!」

前から歩いてきた平助君に声をかけられた。

「平助君、どうかしたの?」

「いや、今総司と伊東さんの話しててさ。お前は伊東さんのこと、どう思う?」

ど、どう答えれば…

「オカマ」

「「え?」」

突然横から聞こえた声に、私と平助君はそろって間の抜けた声を出してしまった。

「最近、他の隊士にも手出ししてるみたいだからね」

「…ち、千鶴!洗濯早く行った方がいいって!お、俺達も行くから!!じゃな」

そう言って平助君は沖田さんを引きずり走り去っていった。

「…?」

何だかよくわからないまま、私もその場を後にした。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ