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□甘い夜の宴
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千鶴目線

島原界隈に出没する不逞浪士から情報を探るため島原へ潜入調査に入ることになった。お千ちゃんがいるから何とかなると思うけど、やっぱり少し不安…

「ん?どうした、千鶴。うかねえ顔してるな」

「原田さん!」

私の気持ちを知ってか知らずか、原田さんが声をかけてきた。たぶん、わかっているのだろうけれど…

「もしかして、潜入捜査のことか?嫌ならやめちまってもいいんだぜ?」

「い、嫌ではないんですっ!ただ、お客様の前で上手にあしらえるか心配で…」

「なるほどな、お前らしいっちゃお前らしいけどよ。なんなら、予行練習として行ってみないか?」

予行練習…

「予行練習って、行くんですか?島原に」

「ああ。土方さんには許可貰っとくからよ。」

本番で失敗するのも嫌だし、行ってみようかな…

「わかりました。お千ちゃんに連絡取ってきますね」

「おう」

こうして私は原田さんと島原に行くことになった。
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