短編
□むかつく
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――眠い…。
壁にある時計をちらっと見るとまだ7時前。
普段なら起きてもいい時間だけど今日はコンサートの次の日の久々の休み。
ゆっくり起きようと決めて眠ったのだ。
いつもの休みと変わらない静けさ。
ただひとつだけ違うのは…
腕の中にすっぽりと収まってすやすやと眠るももの姿。
その姿はとても可愛らしく、昨日の激しいももとは比べ物にならなかった。
昨日の夜のことを思い出すだけで胸がきゅう、と締め付けられる。
コンサートの後だから、なんて抵抗も無駄でももは半ば強引に攻めてきた。
おかげで腰が…
なんて考えてたらなんだかむかついてきた。
思えばなんでこいつが腕に収まっているのか。
…それは昨日、余韻に浸りながらすぐに眠ったからなんだけど…。
おかげで二人とも生まれたままの姿。
むかつくのに、眠るももの心配をして寒くないように抱きしめ直す自分がいる。
ああ、ほんとももってむかつく。
思わず頬をつんつんしたら「んん、」なんて年上らしくない甘い声で鳴く。
その瞬間、頬が自然と緩んだのは内緒。
ももがむかつく。
―むかつくほど、好き。
end.
会話ひとつもなくて申し訳ないですっ
千奈美のキャラ微妙に崩壊気味ですね(^^;)