テニスの王子様

□カンパニュラ
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「おぅ、お前さんか」

「うん。やっぱりココにいた」

「お前さんも悪いヤツじゃのぅ・・・」

「まーくんよりサボってないもん」

「くっくっ、そーじゃのぅ。・・・・・・で?」


で?

「・・・幸村んことか」

「・・・・・・うん」


まーくんはテニス部の部員だし、

先輩のことをよく知っている。

だから、こうして相談しているのだ。

でも、それも今日で終わり。


私は、

「はぁー・・・もう告ればいいんじゃ。怖がってたら何も始まらんぜよ」


「うん。―――――今日告白する。」




そう。今日私は、この思いに終止符を打つ。



「!・・・ほぅ。決めたんか」

「・・・うん、決めた。女なら、当たって砕けろだ!!」

「砕けちゃいけんきぃするが・・・」

「じゃあ、度胸?」

「・・・もう何もいわん」


あ、話が脱線してる。


とにかく私は、今日告白するのだ。

それにはまーくんの協力も必要不可欠。



やってくれるかわかんないけど。


「そんで、俺に何を言おうとしとるんじゃ?」

「・・・・・・・・・・・・幸村先輩に、放課後教室で待っててもらえないか頼んでもらいたいの」


先輩がこれで待っててくれなかったり、
忙しかったりしたら


私の思いは告げられずに、終わる。



「・・・・・・・・・わかったぜよ。幸村には言うとくけぇ、安心しとくれ」



これは、賭けだった。





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