緋色の欠片
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狐邑祐一
どんなに恋焦がれても
「・・・珠紀」
「あ、祐一先輩!」
貴方はきっと振り向かない
『・・・本の貸出ですか?』
「・・・・・・ああ、頼む」
貴方にとっての私は、ただの"図書委員"だから
「・・・・・・いつも、ありがとう」
『!・・・いいえ、こちらこそありがとうございます』
今日も私は
貴方を
見
つめるだけ
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