緋色の欠片

□To dress up!
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季節は秋。

来月の文化祭に向けて、
俺のクラスは喫茶店をやることになった。

その名も"男女装カフェ!"。

はい。そのまんまです。

女子が男装、男子が女装という
ありがち且つなかった喫茶店、

がコンセプトらしい。

大半の女子と男子は裏方のメニュー作りなので俺もそっちに、と思っていたら、

「##NAME3##!あんたは男装役!それ以外選択肢なし!」

・・・そんな理不尽な強引さで男装役にまわされた。

まあ、いっか。と思っていた俺だが、

地獄はそこから始まったのだった。






――――――次の日。

今日は学校が休み、

というわけで守護者+俺は宇賀谷家に来ている。


「あー!文化祭だりぃ・・・」

『・・・先輩・・・ウザい。』

「あんだと!?」

「まあまあ・・・」

やきそばマヒロン(←)が文化祭の話をしだし、
次々と出し物を言っていった。

「俺たちのクラスはゲーム屋ッスね。わなげとか卓球とか・・・」

「あと射的もね!」

射的か・・・やりに行こう。

「あ、僕のところは喫茶店です。まあ女子たちが決めてましたけど」

女子が決めた・・・。

『慎司、ドンマイ。』

「ええ!?」

「俺たちのところは休憩所だ。喫茶店と似ているが」

「はー・・・やきそばパン出ねぇかなー・・・」

ここでもやきそばパンか。


「皆さん色んなものをやるんですね。・・・おや、##NAME3##さんは何を?」

あー・・・大蛇さん、それ聞いちゃいます?

「・・・確かに、気になるな」

いや祐一先輩。ここだけ起きなくていいですから。

「なにやるの?」

珠紀さああああん!

『・・・・・・・・・・・・男女装喫茶、です』

・・・・・・。

「「却下。」」


・・・・・・は。

「男装だと!?ぜってぇ許さん!!」

親父か!?
彼氏できたって行ったら激怒した親父か!?

「ふふふ、##NAME3##さん、ダメですよ」

大蛇さん黒!
真っ黒いよ!

「先輩は女の子なんですから!

僕はチャイナ服を押します!」←

あえてツッコまねぇよ!
矢印だけで十分だよ!

そしてその1日は勝負の日となる。





「おーちゃん!遊ぼー!」

「ニー!」

数分後、俺は珠紀と境内に来ていた。

『珠紀いい・・・頼むよ、やらせてくれよ・・・』

「・・・ぬー・・・だって##NAME3##は女の子なんだよ?」
『そーだがー・・・委員長が・・・』

「んー・・・まあ、言われてて断れないんだったらいいんじゃない?」


あ、なんか投げやりになってる。

トゲトゲしてる、珠紀ちくちくしてる!

「やってみれば!」

珠紀クリア(?)

次。





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