緋色の欠片
□To dress up!
1ページ/3ページ
季節は秋。
来月の文化祭に向けて、
俺のクラスは喫茶店をやることになった。
その名も"男女装カフェ!"。
はい。そのまんまです。
女子が男装、男子が女装という
ありがち且つなかった喫茶店、
がコンセプトらしい。
大半の女子と男子は裏方のメニュー作りなので俺もそっちに、と思っていたら、
「##NAME3##!あんたは男装役!それ以外選択肢なし!」
・・・そんな理不尽な強引さで男装役にまわされた。
まあ、いっか。と思っていた俺だが、
地獄はそこから始まったのだった。
――――――次の日。
今日は学校が休み、
というわけで守護者+俺は宇賀谷家に来ている。
「あー!文化祭だりぃ・・・」
『・・・先輩・・・ウザい。』
「あんだと!?」
「まあまあ・・・」
やきそばマヒロン(←)が文化祭の話をしだし、
次々と出し物を言っていった。
「俺たちのクラスはゲーム屋ッスね。わなげとか卓球とか・・・」
「あと射的もね!」
射的か・・・やりに行こう。
「あ、僕のところは喫茶店です。まあ女子たちが決めてましたけど」
女子が決めた・・・。
『慎司、ドンマイ。』
「ええ!?」
「俺たちのところは休憩所だ。喫茶店と似ているが」
「はー・・・やきそばパン出ねぇかなー・・・」
ここでもやきそばパンか。
「皆さん色んなものをやるんですね。・・・おや、##NAME3##さんは何を?」
あー・・・大蛇さん、それ聞いちゃいます?
「・・・確かに、気になるな」
いや祐一先輩。ここだけ起きなくていいですから。
「なにやるの?」
珠紀さああああん!
『・・・・・・・・・・・・男女装喫茶、です』
・・・・・・。
「「却下。」」
・・・・・・は。
「男装だと!?ぜってぇ許さん!!」
親父か!?
彼氏できたって行ったら激怒した親父か!?
「ふふふ、##NAME3##さん、ダメですよ」
大蛇さん黒!
真っ黒いよ!
「先輩は女の子なんですから!
僕はチャイナ服を押します!」←
あえてツッコまねぇよ!
矢印だけで十分だよ!
そしてその1日は勝負の日となる。
「おーちゃん!遊ぼー!」
「ニー!」
数分後、俺は珠紀と境内に来ていた。
『珠紀いい・・・頼むよ、やらせてくれよ・・・』
「・・・ぬー・・・だって##NAME3##は女の子なんだよ?」
『そーだがー・・・委員長が・・・』
「んー・・・まあ、言われてて断れないんだったらいいんじゃない?」
あ、なんか投げやりになってる。
トゲトゲしてる、珠紀ちくちくしてる!
「やってみれば!」
珠紀クリア(?)
次。