SUGAR & SPICE
□終焉と未来
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ふと、祐一がこちらを見ているのに気が付いた。
『・・・?どうした』
「・・・そろそろ、俺も帰らねばならない」
帰る?と疑問に思う。
「大学に通っていて、・・・来週から始まるんだ」
『・・・そう、なのか・・・』
驚いた。
そんなことは1ミリも考えなかったから。
「・・・・・・采架、」
今度はなんだ、と祐一を見る。
次の瞬間、唇に暖かい感触を感じた。
―――キスをされているんだ。
『!?』
祐一は唇を離すと目を見ていった。
「・・・・・・俺はお前が好きだ。一緒に、来てくれないか・・・?」
『・・・祐一、・・・』
その言葉に驚くも、微笑んで答える。
『・・・私も、お前が好きだ。・・・私でよければ、どこまでも』
笑って、抱きしめて、また唇を重ねた。
見ていたのは黄昏の太陽と、空。
終焉と未来
(未来を描く、)(形にする。)