SUGAR & SPICE
□終焉と未来
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『祐一・・・』
「やはり、ここにいたか・・・采架」
微笑みながら来たのは祐一だった。
隣に座る。
「・・・・・・なんとなく、ここにいるような気がしていた」
『あたりだったな』
「ああ。・・・・・・色々あったな」
『・・・・・・そうだな・・・この二週間ほどで、たくさんの出来事があった』
祐一たちと出会い、戦い。
戦友を、失い。
そういえば、祐一にはたくさんの迷惑をかけた。
『・・・祐一には世話になったな』
「俺は世話したつもりはない」
『・・・フッ・・・・・・そうか』
確かに、そういわれては何もでない。
『・・・ロウトが消えて、柄にもなく涙が止まらなくて・・・』
「・・・・・・もう、大丈夫なのか?」
『ああ、いつまでもうじうじしていたらロウトに怒られてしまうからな』
きっと、ロウトのことだ。
「上司が泣いてどうすんだ、バカ!」
とかほざいているんだろう。
少しの沈黙の間、そんなことを考えた。