SUGAR & SPICE
□終焉と未来
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一週間後。
カナカナカナカナ・・・
あれから色々と忙しく時が過ぎた。
芦屋と清乃は典薬寮に戻り、再建と珠紀たちのために国と交渉している。
約束は守っているようだ。
アリアは、あの後フィーアという仲間が来て、ケテルとマルクトと共にロゴスに戻った。
三賢人を殺した罪もあるが、ケテルも『自分と戦い、そして勝つ。』と意気込んでいた。
ちなみに、ケテルはニールだが、
新しい自分ということで"ケテル"を使うようだ。
私はというと、珠紀の家で厄介になっている。
毎日毎日、受験勉強という遊び会をやりに真弘たちが来る。
騒がしいが、妙に居心地がよかった。
ダードのことだが、最後のとき、うつろと共に消滅したらしい。
いつものように気配を探ってもいないから大丈夫だろう。
現在の時刻は午後5時半。
まだまだ太陽が昇っている夕刻。
私はあの隠れ家に来ていた。
ザッ・・・コツッコツッ・・・
ふと感じる気配と足音。
見知ったものだ。