SUGAR & SPICE

□希望の光
1ページ/4ページ



・・・何時間眠ったのか


目が覚めると祐一は隣で寝ている。

その寝顔を見て一瞬和んだが、次の瞬間顔をしかめた。


『!・・・ダードか』

「・・・・・・・・・采架」


私の声で起きたのか、祐一は私の名前を呼ぶ。


『すまない、起こしたか』

「・・・大丈夫だ。・・・・・・采架、ダードだろう?」

『・・・・・・』

黙ってうなずくと祐一は立ち、行こうと言った。

もう迷わない。祐一と共に戦うんだ。


『ああ、・・・背中は任せた』


そうして家を出て森へ急ぐ。



二人でダードを探していると、結界にぶつかった。

『・・・・・・ダードの気配はこの奥・・・』

「・・・進めないな」

『どうすればいいんだ・・・ッ・・・』


途方にくれ、結界を殴る。


すると結界は、


ガッシャアアアンッ

「『!?』」

音を立てて崩れた。


あたりは闇になり、そして目の前にはダードと見知った顔。


『・・・・・・ケテル・・・ッ!?』


ケテルとニールがダードと戦っていた。


「・・・采架と祐一、か」

「・・・ニール、どうしますか」

会話にはもはやついていけない。

だが今は、ダードのことだけを考える。


『話は後だ』


コンッチャキッ

ガアアアアアッ

ズシャアアアッ


『祐一、行くぞ』

「・・・・・・ああ」


ケテルに目配せをして隠れさせ、力を解放する。


グルルゥ・・・
『・・・狩られろ』


ガアアアアアッ






次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ