SUGAR & SPICE
□希望の光
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『人間を殺すために生まれてきたなんて、どうでもいい!
生き方は、自分で決めろ!!』
「・・・!」
『それから逃れることは逃げじゃない、一つの勇気だ!』
「・・・・・・」
『自分と戦え、そして勝て!』
「・・・・・・采架、」
ケテルが手を下ろす。
うしろで祐一が言った。
「・・・・・・人のすべてが、お前を恐れる訳じゃない」
「・・・・・・祐一」
私はゆっくりとケテルから離れる。
力は、治まっていた。
「『お前は一人じゃない』」
『私たち仲間がいる。だから頼れ』
それを黙って聞いていたケテルは、マルクトに目を向ける。
「・・・マルクト、私は・・・」
「・・・我が主の意のままに」
「!・・・ああ」
マルクトがケテルの前まで行き、うなずく。
「・・・・・・お前たちと共に戦おう」
「・・・主と共に、お前たちを助けると誓う」
ケテルとマルクトは微笑しながらそういった。
希望の光
(仲間を頼る、)(自分を見つける)