SUGAR & SPICE
□想いの強さ
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宇賀谷家を出た私たちは、再び森へ来ていた。
現在の時刻は午前2時。
先ほど休んだといっても限界があった。
『・・・・・・ここか』
「そのようだな・・・」
辿り着いたのは薬師衆と戦い皆とはぐれてしまった場所。
そこには戦闘によって傷ついた木などがある。
戦闘したときのような空気は陰もないが。
『ここから五瀬たちはどこへ・・・珠紀たちも見ない』
「・・・もしかしたら、印の世界へ行ったんじゃないか?」
『・・・鏡でか』
となると五瀬たちはそれを追って陰の世界にいるだろう。
『・・・こちらは何もできない、か・・・』
「まだ決まったわけじゃないが・・・とりあえず休めるところを探そう」
『ああ、分かった』
少し不安も残るがまずは休める場所の確保が先だ。
そして、森の中を進む。